1958 Les Paul Junior Double Cut TV Yellow / 2011

1952年登場の"Les Paul Model"。Gibson初のソリッドモデルとして登場し、54年には高級機種の"Custom"、1PUの"Junior"、"ライムドマホガニーカラー"採用の"TV"、翌55年には中堅グレード2PUの"Special"とラインナップにバリエーションが加わっていきました。ラインナップ中、最も手ごろな価格で登場した1PUのジュニア。"スチューデントモデル"と表現されることも多々ですが、侮るなかれそのシンプル故の存在感はキース・リチャーズ、ジョニー・サンダース…といった本物のロッカーによって歴史に固定され、"漢のギア"としての器量は折り紙付きです。販売当時、チェリーカラーのJuniorと、ライムドマホガニーの"TV"とは同じシェイプ・スペックながら別モデル的に位置づけられていたようで、また一般的に"TVイエロー"と呼ばれるこのカラーリングは、当時普及が広まっていたテレビ放送において美しく映えることを意識したとも言われます。本器は2011年Custom Shop製、1958年中期よりモデルチェンジされたダブルカットのスタイル。近年のCS製に比べるとネックグリップが比較的しっかりとしており、故のダイレクトでパワフルなレスポンスが大変魅力的。ラップアラウンドスタイルで弦を固定するアルミテールピースは抜群のサスティーンも担保しています。シンプルなスペックに飛び乗って無心でかき鳴らすも良し、振り回すのも良し、プレイヤーのエモーショナルな力学をそのまま音に変換してくれること間違いなし。しかし時にはボリューム、トーン、そして手元のニュアンスとで、どこまでも深淵な表現の模索に浸ることができるスペック。"何も足さない、何も引かない"故の楽しみが詰まった一本です。こちら細かな擦れ、弾き傷、極々小さな打痕、PUカバーの弦跡、ニッケルハードウェアの軽微なくすみ等はあるものの、比較的丁寧に弾きこまれてきたことがわかる印象。フレットのコンディションも良好で気持ちよくお楽しみいただけるプレイコンディション。一度は手にしたい、まさに"シンプルイズザベスト"を体現したモデル。ぜひお確かめください。オリジナルハードケースが付属。 Condition:EX++ Body:Mahogany Neck:Mahogany Fingerboard:Rosewood Fingerboard Inlay:Dot Bridge:Aluminum Wrap-around Tailpiece Machine Head:Kluson Pick up:P-90 Nut width:43mm Scale:628.65mm Control:1Vol,1Tone, Weight:3.43kg Case:Original Hard Case