Caiola Custom w/Bigsby Modified / 1969

ギリシャ系移民の一家によって始まったEpiphone。20世紀の初めにマンハッタンに居を構えた一家は、マンドリンを始めとした楽器の製造・販売・修理業を住居兼工房の建物で経営し始めます。家業を受け継いだ長男のエパミノンダスは1928年に社名を現在のEpiphoneに改名。1930年代、ブームがバンジョーやアーチトップギターと変遷していく中、ライバルのGibson社としのぎを削りながらも両社は名声を大きくしていきます、しかし大戦中に生産体制に大きくダメージを受けた同社は、その後労働争議等も経て経営的に大きく落ち込む低迷期へと突入。50年代初頭に工房と深く所縁のあったレス・ポール氏はEpiphone救済をGibsonのテッド・マッカーティに進言。1957年同社はGibson傘下となり、翌年には新しいラインナップが展開され新たな道を進むこととなりました。本器は1969年Gibsonカラマズー工場製Caiola Custom。ジャズ・カントリー・ロック・ポップスと幅広い活躍を遺し、エルヴィス・プレスリーやフランク・シナトラの伴奏としても良く知られたアル・カイオラのシグネチャーモデル。マホガニーネック/グローヴァーペグ/ローズウッド指板/16インチメイプルラミネイトボディ/Gibsonナンバード・ミニハムバッカー×２搭載。１Vol,1Tone,2Way PUセレクターに5つのミニスイッチは丁度、ES-355等に追加された"ヴァリトーンスイッチ"を横に並べたようなコントロールです。元々のテールピースは60年代頃のBigsbyに換装されております。一見して注目をしてしまう"Tone-Expression"サーキットはかなり独特なサウンドメイクが可能で、ノスタルジックなラジオトーンや、水の中に沈むような不可思議で幻想的なサウンドなど、ついついダウナーに弾きこんでしまう魅力があります。全体的に経年相応の貫禄ある雰囲気でウェザーチェックがある他、ギターシンセ用ピックアップ等を取り付けていたのか、リアピックアップ横にエクストラホール、ボディトップエルボー付近にテープ痕がございます。オリジナルフレットはハイフレットを中心にいくらか低くはなってきているものの、現状音詰まりなどなく一般的な弦高でプレイできるコンディション。その他顕著に外見を損ねたり演奏性に関わるダメージはございません。Gibson製ステッカード・ナンバード・ミニハムバッカー、電装周りは全てオリジナルをキープ。60年代のオリジナルハードケース、中古6か月保証が付属します。 Condition:EX+ Body:Laminated Maple Neck:Mahogany Fingerboard:Rosewood Fingerboard Inlay:Block Bridge:ABR-1 Machine Head:Kluson Pick up:Sticker Numbered Mini Humbucker Nut width:40mm Scale:628.65mm Control:1Vol,1Tone,2way PU Selector,5 Mini Switch"Tone-Expression circuit” Case:Original Hard Case