D-18 / 1939

マホガニーボディのドレッドノウトモデル、Martin”D-18”。”D-28”と同じ歴史を持ち、1934年に14fジョイントモデルとして進化し、マホガニーモデルのワールドスタンダードとして今なお君臨し続けるモデル。本器は、オリジナルスキャロップの1939年製Vintage品。フォワードシフテッドXブレイシングからリアワードXブレイシングに変更され、44.5mmのワイドネックから42.9mmのナロウネックへと移行された直後の1本です。アディロンダックスプルーストップ、マホガニーサイド&バック、マホガニーネック、エボニー指板&ブリッジ、ハカランダ天神板、グローバーG98バタービーンペグ、指板ドットインレイ、べっ甲柄セルロイドバインディング、Tバーネックトラスロッド、リアワードスキャロップドXブレイシング。プリウォースキャロップならではのガラン・ドスンと響くスキャロップドレッドサウンド。ドライでいながら、しっかりと満ちた倍音が溢れるサウンドで、質量感と迫力のある1本。経年感はしっかりと味わえながらもくたびれた印象を受けにくく、ピックプレイはもちろん、フィンガーでもサスティンの効いた粒立ちの良いサウンドを轟かせてくれます。しっかりと弾かれながら良い経年を経た本器。全体的なオーバースプレイが見られますが、少し古い時期に施されたと思われ、重たい印象やフレッシュな印象は受けません。外観もウェザーチェックが出ており、貫禄十分です。ピックガードがTOR-TIS製ガードに交換されており、PGまわりのマーチンクラック補修も見られますが、しっかりと補修されており懸念は覚えません。ブリッジプレートは弦玉負けの補修がされています。いくらかの補修は見られますが、経年を考えると手入れしながら丁寧に扱われてきた印象を受ける本器。ネックまわりも良好で、弾きやすいアクションをしっかりとサドルマージンを残しながら保ってくれいています。年々価値も価格も高騰し続けるMartinプリウォードレッド。しかしながら、この迫力と音の密度、そして音ヌケを体感すると納得せざるを得ないオリジナルスキャロップならではのサウンド。是非、このご機会にお手元でご体感ください。ハードケース付属。その他修理履歴など詳細はお問い合わせください。 Condition:EX+ Top:Solid Adirondack Spruce Side:Solid Mahogany Back:Solid Mahogany Neck:Mahogany Fingerboard:Ebony Bridge:Ebony Fingerboard Inlay:Dots Machine Heads:Grover/G98” Pointed-end” Rosette:White&Black Binding:Tortoise Color Pick Guard:TOR-TIS Pick up:none Nut width:42.9mm Scale:645.2mm Case:Hard Case