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19世紀マーチン"1-21”。スタイル21は1850年代からある伝統的なローズウッドモデルで、今や一番浸透しているスタイル28よりもシンプルなデザインを持ち、少しリーズナブルな価格設定だったモデルです。名前の通り、1850年代ではスタイル28が28ドル、スタイル21は21ドルのプライシングをされていました。スタイル21は現在でもその品番とコンセプトは変わらず製造されています。一見するとスタイル18と似通っていますが、上位モデルに使用されるヘリンボンーンパーフリングをロゼッタとバックストリップに配したデザインは1898年にはすでに採用されていました。本機は1898年製の1本。スプルーストップ、ハカランダサイド&バック、シダーネック、エボニー指板&ピラミッドブリッジ、バーフレット、ハカランダ化粧板、ヘリンボーンロゼッタ&バックストリップ、ハカランダバインディング。コンパクトで端正な外観、ノスタルジックで雰囲気のあるサウンド。このサイズですが、しっかりと音量があり、分離の良い解像度の高い音色を聴かせてくれます。当時のこのモデルはまだ鉄弦が存在せずガット弦モデルですが、本器はより現代的な弾き方をしていただけるようにセットアップされています。コンパウンド弦に合わせてセットアップされており、低いアクションで弾けるようネックリセットされていて、またオクターブを補正すべくサドル幅が少し広く補修されています。この年代のギターですので、全体的な塗装修正はされていますが、とても薄く塗られており音色質感ともに良い感じです。また、小傷やセンターシームの補修、バックの軽微なヘアラインクラック補修、ペグ交換、指板ドットインレイの追加など見られますが、経年を考えるととても状態が良く、楽器としてしっかりとお使いいただける1本です。今の鉄弦フラットトップのルーツともいえる時代の1本。100年以上も昔のギターがキレイな顔で目の前に在ると考えると、とても感慨深い気持ちになります。そして常に身のまわりに置き、何かあるたびに小脇に抱えたくなる、そんな味わい深い1本です。ハードケース付属。その他の詳細もお気軽にお問い合わせください。
Condition:EX++
Top:Solid Spruce
Side:Solid Jacaranda
Back:Solid Jacaranda
Neck:Cedar
Fingerboard:Ebony
Bridge:Ebony
Machine Head:3-on-plate
Fingerboard Inlay:Dots
Rosette:Herringbone
Binding:Jacaranda
Pick Guard:none
Pick up:none
Nut width:46mm
Scale:632.5mm
Case:Hard Case
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