D-35 Jacaranda Re-Top by M.SHIOZAKI / 1968

3ピースバックと言う当時としては革新的な構造を備えてラインナップされたマーチン”D-35”。1965年に登場したスタイル35はブラジリアンローズウッドの不足に端を発したモデルでしたが、その構造やルックス・サウンドは特別なファンを得て、今なお愛されるマーチン社を代表するモデルのひとつです。本器は1968年製Vintage品。SEAGULLやM.Shiozakiで知られるベテランギター製作家であり、日本のMartin研究における第一人者としても知られる"塩崎 雅亮氏"によってリトップ作業をされて蘇った1本です。トップにはトリファイド加工がされたスプルースを使用。美しいスパイダーグレインの柾目杢ハカランダサイド&バック、マホガニーネック、エボニー指板、エボニーブリッジ、グローバーミルクボトルペグ。塩崎氏によってリトップ作業がされていますが、氏の円熟味を魅せる至高の技術で見事に仕上げられています。オリジナルのトップ構造であるノンスキャロップ&メイプルプレートや背の低いブレイシング、アンダーフィニッシュブラックPGなどの再現はもちろん、ニカワによる組み込みで見事にオールドマーチンのサウンドを再現。またリトップされてからはまだ数年しか経っていませんが、落ち着きのある角の取れたエイジングサウンドを味わうことができる本器。35ならではの奥深く上品な響きで、爪弾けば色めかしく、ストロークではハカランダならではの力強い響きが轟きます。リトップに伴い、ネックリセット・リフレットがされており、プレイコンディションもパーフェクト。ボディバックに2箇所のヘアラインクラック補修痕と、エンドジャック加工痕が確認できます。塩崎氏ならではのオールドマーチンアプローチの塗装はウェザーチェックも相まってオリジナルと見紛う質感です。個性的な味付けを行わず、ストイックなまでにマーチンへのオマージュを込めた再現。修理の域を超えた氏ならではの逸品に仕上がっています。ハカランダ35をお探しの方にはもちろん、ハカランダドレッドをお探しの方にも是非チェックいただきたい極上の1本です。ハードケース付属。その他の詳細や修理履歴などもお気軽にお問い合わせください。 Condition:EX+++ Top:Solid Torrefied Sitka Spruce / Re-Top Side:Solid Jacaranda Back:Solid Jacaranda Neck:Mahogany Fingerboard:Ebony Bridge:Ebony Machine Head:Grover Fingerboard Inlay:MOP Rosette:White&Black Binding:White&Black Pick Guard:Black / Changed Pick up:none Nut width:43mm Scale:645.2mm Case:Hard Case