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以下Rogers bookを翻訳されたものです。ご参照ください。
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ロジャース ”スキニー・ドラム”の特許は、ジョー・トンプソンの死後、1972年にCBSミュージカル・インスツルメントに与えられた。プロトタイプと特許申請用の図面を見てもわかるように、このドラムのデザインのために大変な作業が行われた。ジョーがキャスト・シェルとチューニング・フランジのコンセプトを特許申請したのは、遡る事1887年のこと。彼の特許のポイントは;
1。シェルがテーパー形状でいて、浅いことで、これまでのキャスト・ドラムの中で最も軽くて頑丈である。
2。それ以前のドラムはフープとシェルのサイズが近か過ぎた。彼のデザインではヘッドが浮いたようになる。
3。彼のストレイナーのメカニズムは、キャスト・シェルの一部として一体化している。
4。ダンパー(注意:ミュートかと思いますが、意味がはっきりしません)はフランジの厚みを利用し、安定している。
5。浅胴シェルによって、非常に高いピッチが鳴り、ドラムセットに対するスネアの音量の比率が非常に高い。
6。ラグの代わりに、テンションロッドがフランジ・シェルに直接絞められる構造。これによって見た目でもチューニング確認が可能。
最後の製造となったモデルは、オハイオ州シドニー市のロス・パターン(Ross Pattern)にてキャスト製造され、1970年のロジャース・カタログの見開きページ全てを使って紹介された。レコーディングとコンサートにて理想的な力、そしてこのドラムの汎用性が宣伝された。
基本的な問題点として(今日のヴィンテージドラム市場にて、ほぼ全てに見受けられること)は、スチール性のテンションロッドがアルミニウムのシェルを傷つけることである。テンションロッドがスレッドから外れた際に受ける傷跡は、その後永遠に残ってしまう。
このドラムの売れ行きは残念な結果であった。200台ほどが出荷されたと見られる。その次のロジャースのカタログ(73?74年)では、ページの片隅に紹介される程度であった。ドン・キャネディはマーケティングを教育方面に変換し、初心者向けの楽器としてスタンドなどと一緒にパッケージ販売するが、1974年にはこのドラムは廃盤となる。
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