J-160E John Lennon 2000

1951年にアンサンブルの中でも音量で負けない様にと発表された世界で始めてピックアップが搭載されたフラットトップ"CF-100E"。その基本コンセプトを受け継いだ"J-160E"は1954年に発表されました。ジョン・レノンとジョージ・ハリスンがお揃いで入手し愛用したギターとしても有名であり、最初に買った1962年製は盗難に遭い1964年製を買いなおして使い続けました。要所要所でロゼッタがダブルリングの1964年製は登場し、色も塗り替えられながらジョンのサウンドの代名詞ともなりディープなファンの心を掴んで止まず絶大な支持を得続けています。本器はジョンレノンの生誕60周年を記念して製作が行われた2000年製のUSED品。スプルーストップ、マホガニーサイド&バック、マホガニーネック、ローズウッド指板&ブリッジ、ダブルラインキーストーンボタンペグ、べっこう柄ピックガード、コントロールハットノブ、P-90ピックアップ搭載、ADJサドル、15フレットジョイント、ラダーブレイシング仕様。近年の復刻モデルではノーマルスロットサドル、Ｘブレイシング、トップ単板の仕様が見られますが、本器はジョンの名前を冠するだけに当時のスペックに近づけた１本。J-160E自体発売年の1954年のみトップは単板でしたが、ハウリング対策の為にすぐに合板のトップへ。現在では馴染みのあるADJサドルも本モデルが初めて採用した歴史を持ちます。そして特徴的とも言えるサウンドの一因としてはラダーブレイシングが挙げられるでしょう。梯子状に配置された簡易的なブレイシング、Ｘブレイシングと比べ強度が低いことから廉価モデルで採用されることも多い構造ですが特有のサウンドを生み出してくれます。やや暴れるような粗めのサウンド、レンジ感は狭くややローミッドに寄ったトーン、独特のガランとした響き。ADJサドルの効果で弦とボディの音がセパレートされたようなガッシャガッシャとしたパーカッシブな響き、ローファイなサウンドは唯一無二です。ピックアップにはお馴染みのマグネットピックアップP-90を搭載。シングルコイルの為若干ノイジーですが、その分高域を出しやすくアコースティック感はP-100より強い印象。マグネットの為特有のサウンドこそありますが、これでこそJ-160Eと言えるでしょう。トップ面の1vol.1toneのコントロールノブで扱いも容易、バンド編成やアコースティックバンドでもしっかりと存在感を放ちます。ピックアップバランスの事を考えるとエレキのニッケル弦がオススメ、生音のアコースティック感を優先するのであればアコギ弦をオススメ致します。ネック裏1Ｆ付近にはやや大きめの当てキズ、その横にも僅かな当てキズが見られます。その他にもラダーブレイシングの為トップの膨らみとそれに伴って若干のブリッジ傾きこそ見られますが、ADJサドルの上下幅は確保され弦高調整もしやすい状態。細やかなウェザーチェックが入っており貫禄の付いている個体です。ネック周りの演奏性は整えられ抜群の状態、トラスロッド残りもあり、まだまだ活躍の見込める1本です。近年ではあまり作られていないJ-160E、ジョンが使っていた時期のスペックに近いものは更に少なくなります。ジョンの名前を冠した160E、ファンの方は是非お手元にいかがでしょうか。 ニッケル弦への交換後の出荷も致しますので、ご要望の方はお気兼ねなくお申し付け下さいませ。 オリジナルハードケースが付属します。 Condition:EX+ Top:Solid Spruce Side:Solid Mahogany Back:Solid Mahogany Neck:Mahogany Fingerboard:Rosewood Bridge:Rosewood Machine Head:Original Nickel Keystone Button Fingerboard Inlay:Dish Inlay Rosette:Black & White Binding:Black & White Pick Guard:Tortoise Color Pick up:P-90 Nut width:43.8mm Scale:628.65mm Case:Original Hard Case