OOO-18 1997

抱えやすい小柄なサイズ感、それでありつつ深みを感じられる豊潤なトーンや澄み切った響きを持つOOO-18。マーチンのスタンダード2台巨頭と言える機種、通好みな乾いた音色や枯れたサウンドなど愛用者の多さにも頷ける魅力を持っています。ドレッドノートに比べ程よく抑えられたロウはミッドハイのレンジが主役となり、ドレッドノートとはまた異なる秀逸なトーンを発揮する事が出来ます。本器は1997年製のUSED品。スプルーストップ、マホガニーサイド/バック、ローズウッド指板&ブリッジ、オリジナルロトマチッククロームペグ、MOP指板ドット、オリジナルブラックピックガード、アジャスタブルロッド、ノンスキャロップドXブレイシング。各時代ごとに細やかな仕様変更を行いつつも製造が行われてきたOOO-18。ローズウッド指板＆ブリッジは1940年頃から、ボディバインディングがブラックになったのは66年から、67年には採用されていたブラックピックガードとグローバーロトマチックペグ、1985年からはADJトラスロッドの採用が開始。それ以降は2014年の仕様変更まで基本的に変わらないスタイルで作られ続けてきました。抱えやすく小回りの利くOOOサイズ。肩肘の張るDに疲れた方がこのサイズに落ち着くことも多く、ステージでの取り回しの良さからも愛用する方が多いサイズです。現行品とは異なりナット幅は42.9mm、このネックの方が手に馴染むという声も聞くほどで特に握り込んだ演奏スタイルの方にはうってつけとも言えるグリップ。現行品よりはブリップ自体の厚みはありますが、ナット幅のおかげで握りにくさを感じることはありません。何よりも双璧を成すStyle28とStyle18、マホガニーを使用したが故の明るく乾いたトーンは18特有と言えるでしょう。柔らかさを感じられる中低音、しなやかに響くトーン、上品なサウンドとマーチンらしさを体感できます。ロトマチックペグ特有のサスティーンの長さや音色の太さ。ゆったりとしたメロウなトーンから強く弾いた際の歯切れの良さなど演奏性を問わないポテンシャルを与えられたOOOです。ボディくびれ4箇所のバインディング剥がれ修正跡が見られますが、マーチンではよく見られるモノの為致し方無いと言えるでしょう。その他ボディトップに点在する細やかな当てキズ、ボディ表面の薄い擦りキズやヘッド表の薄い擦りキズなどの使用感こそ見られますが、年式を考えると非常にキレイなコンディションをキープされている本器。ネックコンディションは整えられ、現代においても通用する演奏性を持ったOOO-18です。機動性の高さや抱え心地の良さから非常に人気を誇るOOO。18が持つトーンに魅了される方も多く、秀逸なモデルです。この時期のOOO18は意外と出物が少なくお探しの方もいらっしゃるはず。お探しだった方は是非お早めに。 オリジナルハードケースが付属します。 Condition:EX++ Top:Solid Spruce Side:Solid Mahogany Back:Solid Mahogany Neck:Mahogany Fingerboard:Rosewood Bridge:Rosewood Fingerboard Inlay:Dots Rosette:Black&White Binding:Black&White Machine Heads:Grover/Chrome Pick Guard:Black Pick up:none Nut width:42.9mm Scale:632.5mm Case:Original Hard Case