現代の音楽シーンにも多大な影響を与えたコンプレッサーの代名詞、ROSSのコンプレッサー。
非常になめらかでスムーズかつ、厚みのある心地よいサウンドが特徴で、カッティングやリードでのコンプレッションサウンドはもちろん絶品ですが、味付け程度の設定でも、非常に自然ながら確実に太く粘り強いトーンへと変化します。
当機はレベル・コントロールノブが"OUTPUT"と表記されているUSA (Keas Electronics製) 初期の個体です。基盤は明るいグリーン、オペアンプはRCA製"CA3080E"、トランジスタは2SC1849が2個搭載、ポッドデイトデイトより1978年製と考えられます。ROSS独特の仕様で、回路基板とポットが一体化になっているのも特徴のひとつ。
ROSSのコンプレッサーは当時誰もがご存知コンプレッサーの超定番モデルMXR Dyna Compと人気を二分するほどの名機でしたが、Dyna Compはパコパコした発音ではっきりと"コンプ感"を感じやすいサウンドを与える使い方が一般的ですが、ROSSはしっかりとコンプ感が得られつつも非常にナチュラルでウォームな質感を持ち、そして音が太い。サスティンを伸ばしピッキング時の音を整えるための機器として、繊細な音作りを求める方に愛用されていました。コンプレッサーは他のエフェクターのような派手な演出をするものではありませんが、繋いだ楽器の入力レベルから弾き手のニュアンス、2つのノブを使用したコントロール、そして出力まで、それぞれの個性が掛け合い絡み合ってサウンドが生まれます。そんな個性を非常に心地よく表現してくれることによりROSSの人気が高まっていったとされています。
復刻版も作られていますが、やはり本物にはかないません。最高峰と言われる伝説のサウンドは、オリジナルでしか表現できないのです。本物のコンプレッサーの音、本当に感動します。
シリアルNo.14681
こちらはビンテージ品でございます。1点限りの貴重な1台となります、予めご了承下さいませ。
※商品到着より一週間以内の初期不良以外の動作不良、故障は有償修理となりますので予めご了承の程お願い致します。
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