EQDファズの歴史の中でも三番目に制作されていたこのペダルは、ジェイミースティルマンの開発したファズ回路の中でも必ず上位に挙げられる人々に認められた出音の作品でした。本国アメリカではファズマニアを自称する著名アーティストやエンドユーザー等に愛用されており、廃番になってから年数が経っていてもカルトなフォロワーの多いこのダートトランスミッターを中古市場で見かける機会が少ないのも納得です。
シリコンらしいファズサウンドに加えBiasノブをコントロールしてオープンなサウンドからブチブチ系ファズまで可変します。 ベースで使えばシンセベースのようなサウンドにも変化します。
シンプルなノブのレイアウトとなっており、Level、Fuzz、Tone、そしてBiasの4つ。使えない音を作る方が難しい位に簡単な操作感でダートトランスミッター独自のファズサウンドを作り上げる事が可能です。
秘訣のレシピとしてはジェイミー個人が調べ上げて選択したシリコントランジスターです。通常のゲルマニウムトランジスターとは違うピッキングへの反応する質感のある高音域と、さらなる歪みの量を得る事を可能にしました。これにより、噛みつき感を出しながらも同時に太く暖かいファズを楽しめます。ヘビーなゲインでも潰れる事のない分厚いファズや、レンジの広いキレのあるファズサウンドまで。これがシリコントランジスターの魔法です。
コントロール
Fuzz: ファズの量の調整。ノブを左に回すと少なく、右に回すと多くなります。
Tone: トーンの調整。ノブを左に回すと高音が削れ、右に回すと高音が出てキレの有る音になります。
Bias: バイアスの調整。ここの操作がダートトランスミッターの基本になります。トランジスターに掛ける電圧をここで調整します。ノブが最大の状態で当社が設定したバイアスの調整された基本の音になります。そこを軸としてBisaを調整してみてください。ノブを左に回すと電圧の低いブツブツ低のゲートの掛かった様なファズで、右に回すと太く、自然なファズの音色に変化します。
Level: 音量の調整。
付属品;箱、取り扱い説明書、保証書