千葉市稲毛区にて工房を構える"沖田ギター工房"。40年を越えるキャリアで数多くの修理を手がけ、そこから得たノウハウと技術をもって製作される"Okita Guitars"。鉄弦の製作は2007年頃から開始されています。鉄弦とナイロン弦に共通する信念、一音一音が力強く太い音色であり、各弦の音が重なり合った時に音がとろけるような音作り。そのためにトップを極力厚めにし、ネックとボディは一体化するような製作工程を経て製作が行われています。沖田正和氏の信念をカタチにした想い溢れるギター。本器はGibson L-00タイプにて製作が行われた"LOM TSB German/Maple"。2015年製USED品。ジャーマンスプルーストップ、メイプルサイド&バック、マホガニーネック、エボニー指板、ローズウッドブリッジ、ウッドパーフリング＆ロゼッタ、コアバインディング＆エンドピース。沖田ギターでは主に４種類のボディサイズで製作を行っており、そのうちの１つがGibson L-00タイプのLOM。本器は中々見かけることの少ないメイプルサイドバック仕様にて製作が行われています。サンバーストの風合いも色味こそ異なりますが、雰囲気は本家にも近しいものを感じさせます。30ｓイメージのファイアストライプピックガードを装着し、バインディングには杢の入ったコア材を使用するアレンジ。オリジナルを踏襲しつつも上品に上手く纏められたデザインへと仕上がられています。小柄なサイズ感であるために抱えやすく、機動性に優れた取り回しの良いギター。その分音の立ち上がりもスピーディとなり、より解像度の高いサウンドを獲得しやすい特徴を持ちます。そして設計コンセプトの通りに一音一音が太く明瞭な音色。各弦の音が程よく混じり合い、やや飽和感のあるトーンには音作りの拘りを感じさせます。とにかくボリューム第一という暴れるようなサウンドとは異なり、クリアに明朗に、ということを重視した設計であることが窺えます。各弦の分離感も良く、立ち上がりもスピーディと扱いやすいサウンドを持った渋いルックスの１本。ネック裏に木部割れが起きてしまった箇所が見られますが、接着とタッチアップが施され使用する上で問題はございません。この点を除くとネック裏4F付近カポ跡とみられる当てキズやボディ表面の極薄い擦りキズ程度とキレイなコンディションをキープ。弾きやすい演奏性を保ち、サドルマージンも充分残した１本です。少数精鋭の工房作GIBSON L-00スタイル。持ち回りの良さ、抱えやすさを兼ね備えた扱いやすい１本です。中々市場に出回らない沖田ギター、お探しだった方は是非お試し下さいませ。
オリジナルハードケースが付属します。

Condition:EX
Top:Solid German Spruce
Side:Solid Maple
Back:Solid Maple
Neck:Mahogany
Fingerboard:Ebony
Bridge:Rosewood
Machine Head:Original Ebony Button
Fingerboard Inlay:Dots
Rosette:Wood
Binding:Koa
Pick Guard:Fire Stripe Color
Pick up:none
Nut width:44mm
Scale:636mm
Case:Original Hard Case