貫禄の外観と味わいあるインレイPGが印象的なフラッグシップモデル"Dove"。ギブソンとしては初となるスクエアショルダ型のハミングバードが好調だった理由で1962年にリリースが決まったが、フタを開けてみるとその生産規模はとても小さいものでした。本器は1965年までの17度ヘッド角を持つ人気の高い前期スペック1964年製。スプルーストップ、カーリーメイプルサイド&バック、マホガニーネック、ハカランダ指板&ブリッジ、チューンOマチックサドル、クルーソンワッフルバックペグ、クラウンヘッドインレイ、ダブルパラレログラム指板インレイ、パールダブインレイピックガード、7プライバインディング、ノンスキャロップドXブレイシング、ナット幅42mm、ヘッド角17度チェリーサンバーストカラー。生産台数が少ないことで知られるオリジナルダブ、オリジナルピックガードの鳩も手彫りで趣きのある時代です。背丈の低いブレイシングが採用されていて、歯切れが良く、力強いブライトなトーンが持ち味の本器。チューンOマチックサドルとの兼ね合いで抜群にパーカッシブな響きをお楽しみ頂けます。ネックヒールにストラップピンマウント、エンドピン部分はジャックサイズに拡張されていますが同サイズの牛骨エンドピンに交換、サイドの1弦側寄りにはジャックサイズのホールが一度空けられ綺麗に埋められた跡があります。恐らく過去のオーナーさんがデュアルで出力するためのシステムを入れていたのでしょう。ピックガードには溝にそって浮きを伴わないヒビなどは見られますが手入れの必要もなく見た目だけのものです。ボディー全体はウェザーチェックや多少の小傷、所々の塗装の剥がれ、バインディングのヒビなどは見られますがオリジナルフィニッシュをキープ。年代を考えると使用感は比較的薄く、木部の割れなどもない素晴らしい状態をキープ。ネックは良いアングルと状態をキープしており、演奏性も抜群。レギュラーグリップ、17度ヘッド期の格別なDOVEサウンド、1960年代後半のダヴとはこれまた一線を画した音色で野太く伸びのある低音でコアなダヴファンが求める骨太さは前期モノならではです。つま弾いて一聴、これが正解だったという気持ちに連れて行ってくれる、そんな気分の高まるサウンドです。多少の手入れがありますがとても丁寧に使用されてきた個体でDOVE愛を感じる一本。初期ものは価格高騰も見られ、選びも難しくなりつつあります。お探しだった方には是非オススメしたいFine Vintageです。大変貴重な汎用ハードケース付属。
Condition:EX+
Top:Solid Spruce
Side:Maple
Back:Maple
Neck:Mahogany
Fingerboard:Jacaranda
Bridge:Jacaranda
Machine Heads:Kluson/Nickel
Rosette:White&Black
Bonding:White&Black
Pick Guard:Tortoise Color w/MOP
Pick up:none
Nut width:42mm
Scale:647.7mm
Case:Hard Case