ワーキングホース"J-45"。ギブソンを代表するラウンドショルダーボディのジャンボモデル。もともとJ-45の標準カラーはダークなブラウンサンバースト。1960年よりダークなチェリーサンバーストに変更になり63年の中盤以降から徐々に明るいチェリーサンバーストとなり、(1965-66中盤までは薄い)1967年の半ばから後期を境にブラウンサンバーストカラーに戻り販売されていました。その中で1967-69年の3年間のみ限られた本数で生産されたレアカラーモデルでREDやBLACK、BROWN、GOLDなどが存在します。レギュラーカラーモデルとは一線を画し、ボディーカラーがより映える様、ホワイトピックガードをあしらっており、ルックスのクールさは一際。本数の少なさとそのカッコよさでVINTAGE市場でも大変人気が高く、年々高騰を見せております。本器はREDカラーの1968年に製造された1品です。スプルーストップ、マホガニーサイド&バック、マホガニーネック、ハカランダ指板&トップベリーブリッジ、ウッドアジャスタブルサドル、オリジナルの3連クルーソンチューナーは機能性重視にてGotoh製の同型3連チューナーにリプレイス(チューナーブッシュはオリジナル)、ダブルリングロゼッタ、オリジナルミカルタナット、ナロー40mmナットワイド、14度ヘッド角、ノンスキャロップド・Xブレイシング、オリジナルネジ止めホワイトガード、ブリッジピンは外観や素材感の近いプラスチックのノンドットホワイトにリプレイス、フレットはオリジナルをキープ、フィニッシュもオーバーラッカーなどの手入れがなく、キープされており、各所どこを見てもとても大事に使用されてきた事が伺えます。オリジナル度が高いコンプ掛かった独特のミュート感、爪弾かれる一つ一つの出音がノスタルジックで温かみがあり、優しく包むような音色です。一方やや攻めの姿勢でキレの良いストロークやカッティングを行えば表情は一変。ザクザクと刻みの良いパーカッシブなブラッシング音が抜群のキレで出音とリズムを刻むミュート音、交互の織り成すアンサンブルはこの時代のJ-45を象徴するものです。カラーは元の濃いレッドよりややオレンジ掛かったカラーにフェードしていますが、これも経年による自然なフェードが成す技で人工的には作りだせない風合いがたまらなく渋いです。トップ面サウンドホールやピックガード付近、指板エンド左右のトップ付近にやや地肌が見える弾き傷の跡、トップ下部、ボディーエンドにもいくつかのひっかき傷、ネック裏のわずかなカポ傷、その他全体的に小傷やラッカーチェックなどは見られますが、木部への割れが見られない奇跡のノンクラック品。塗膜もしっかりとキープされており、全体的には素晴らしいコンディションをキープしています。ネックは綺麗なストレートでとても良い状態をキープ。軽度なすり合わせを行った程度でフレット山も十分に残っており、プレイコンディションも大変良い状態をキープ。ナロウピッチならではのタイトで早いタイム感、しっかりと乾いた分離の良いトーンとコシのある短めのサスティンはLate60sギブソンの醍醐味です。ルックスもサウンドもまず近年ものでは味わえない魅力がここにあります。J-45のラインナップの中でも異彩を放ったルックスを持つコレクターズ・アイテムでもあり、実践やレコーディングでも多大に活躍できるオールラウンダーです。実物を見て頂いても本当にかっこよいお品です。ぜひお早めに。ハードケース付属。
Condition:EX++
Top:Solid Spruce
Side:Mahogany
Back:Mahogany
Neck:Mahogany
Fingerboard:Jacaranda
Bridge:Jacaranda
Machine Head:Gotoh/Nickel
Fingerboard Inlay:Dots
Rosette:White&Black
Binding:White&Black
Pick Guard:White
Pick up:none
Nut width:40mm
Scale:628.65mm
Case:Hard Case