1940年製000-18。オリジナルオリジナルスキャロップドXブレイシング期の貴重な一本です。1939年よりリアシフトへのブレイシング位置のチェンジ、ナローネック(42.9mm幅)へチェンジ。14Fジョイントモデルが発展途上であった当時一つの完成形とされ、ネックの握りやすさ・弾きやすさからプリウォーマーチンの中でも人気の高い年代。グリップしやすいスリムなネックはこの頃の特徴のひとつです。キレイな木肌のアディロンダックスプルーストップ、マホガニーサイド&バック、マホガニーネック、エボニー指板&ブリッジ、チューナーはGotoh製チューナーに交換されていますが、オリジナルは大事にケース内に保管されています。アバロン指板ドット、ベッコウ柄セルピックガード、オリジナルベッコウセルバインディング、スチールTバーロッド、スモールメイプルブリッジプレート、スキャロップド・エックスブレイシング。オリジナルスキャロップ期の物でしか味わえないボリュームある空気管と倍音の響きが魅力のギター。戦前のマーチンはボディサイズが小さくても十分な音量を持っています。過敏過ぎず素早いレスポンスで、タッチを再生してくれるオールドならではのサウンド。くたびれたトーンの印象はなく、しっかり元気に響いてくれます。トップのガード下にガードクラック修正跡があり、サイドには小指の爪ほどのクラック修正痕があります。ボディー全体(トップ&サイドバック&ネック)はリフィニッシュされています。リフィニッシュに伴い、ピックガードも風合いの良いべっ甲柄のセルロイドに交換、ブリッジも交換されています。その他目立った割れなどは見られず素晴らしいコンディションをキープしています。ネックも過去にコンディションが整えられており、しっかりとリセット処理がされており弾きやすいアクションの1本です(ブリッジ交換はそのための処置)。標準的な弦高にセットアップされていますがサドルマージンもしっかり取られていおり、現代向きの低めの弦高セットアップも可能です。枯れたニュアンスを持ちながら芯のある艶やかなトーン、1939年以降からスキャロップ期の1944年以前の芯のあるサウンドはバランスのとれた響きで国内外の著名アーティストもメイン期として手放さない名器です。マホガニーならではの軽やかながら密度のあるサウンドは18スタイルの魅力です。リフィニッシュなどお手入れがあるがための価格ですが、使用性や演奏性を向上させるためのアプローチ。戦前の18スタイルは米国のマーケットを筆頭に価格も年々高騰しています。現在でも市場への浮上は稀で今後ますます入手困難となること必至です。その他の詳細や修理履歴などもお気軽にお問い合わせください。汎用ハードケース付属。
Condition:EX
Top:Solid Adirondack Spruce
Side:Solid Mahogany
Back:Solid Mahogany
Neck:Mahogany
Fingerboard:Ebony
Bridge:Ebony
Machine Head:Gotoh/Nickel(Original in case)
Fingerboard Inlay:Dots(Abalone)
Rosette:Black&White
Binding:Tortoise Color
Pick Guard:Tortoise Color
Pick up:none
Nut width:42mm
Scale:632.5mm
Case:Hard Case