1933年に"ジーン・オートリー"の特別注文によりその歴史をスタートさせたD-45。1942年までに91本を製作しその生産を終了。その後、マイク・ロングワースにより1968年に再生産を果たし今尚、マーチンのフラッグシップモデルとして君臨しています。数多くのメーカー、ルシアーにギターのお手本とまで言われるアコースティックギターの歴史的モデル。全てのマテリアルに最上級の材を使用し、ゴージャスなインレイをあしらったキングに相応しい機種です。本器は2004年に製造された1本。スプルーストップ、インディアンローズウッドサイド&バック、エボニー指板&ブリッジ、アバロンパールロゼッタ&トリム、アバロンヘキサンゴン指板インレイ、モザイクバックストリップ、オリジナルべっ甲柄ピックガード、シャーラーゴールドペグ、スキャロップドXブレイシング。各時代においての最高峰として君臨するStyle45。現行機種とは異なった仕様こそ持っていますが、本器もその例に漏れずその良さを体感できる1本です。ナット幅は42.9mmで現行品よりやや狭く、親指を使い握り込む演奏スタイルにも対応しやすいネックに。その分若干ネックの厚みはありますが、丸みの強いグリップで手に馴染む形状で製作されています。ペグはシャーラー製のモノを使用し、ややサスティーンの長く太いサウンドを。ブレイシングはフォワードではない為、より引き締まった響きやバランスの整った音色を特徴とした仕様です。何よりも45らしい華やかな倍音感、複雑に絡み合う響きは他では中々体感出来ない音色。柔らかくも深い低域、鈴なりと称される艶のある高域。音が空気中に溶け込んでいくかのような、幻想的な音色は一聴するだけで心を掴んで離さない魅力を持ちます。音が周りに溢れ包まれるかのような感覚、「いつかは45」と憧れる方が非常に多いことも納得のサウンド。一度音を奏でればこのサウンドの虜となる事でしょう。指板エンド箇所のは過去に一度交換されたのか、若干白味が強い色合いですがパッと見で大きな違和感はなく丁寧に作業が施されていることが窺えます。ボディサイドの1弦側ボトム箇所、膝に乗せて抱えた際に床に当たりやすい箇所にやや深めの当てキズや擦りキズが4、5箇所見られますが板の割れなどはなく塗装表面のみのモノ。他にはボディトップ6弦側ボトムの極表面的な当てキズが2箇所、ピックガード斜め上1弦側ショルダー箇所に当てキズが1ヶ所、ボディエンド箇所の細やかな当てキズ、ヘッドサイドの細やかなワインダーキズ、ヘッド表の細やかな擦れキズ、ペグの経年によるくすみ、指板サイド1Fから9Fにかけて弾き込んだ際の僅かな塗装が薄くなっている点や1F付近の薄い塗装剥げ、細やかなピックガードの弾きキズ等の使用感こそ見られますが年式を考えるとキレイな状態をキープされている本器。ネックコンディションを良好に保たれ、若干ながらサドルでの弦高調整の余地を残した1本です。マーチンが誇る最高峰、いつの時代においても憧れの象徴”D-45”。このモデルでしか出し得ないトーン、唯一無二の響き。数多くの名プレーヤー達が愛した憧れの1本、是非この機会にお手元にいかがでしょうか。
オリジナルハードケースが付属します
ConditionEX++
Top:Solid Sitka Spruce
Side:Solid Indian Rosewood
Back:Solid Indian Rosewood
Neck:Select Hardwood
Fingerboard:Ebony
Bridge:Ebony
Fingerboard Inlay:Style 45 Abalone Hexagon
Rosette:Abalone Pearl
Binding:Abalone Pearl
Machine Heads:Schaller Gold w/ Large Knobs
Pick Guard:Tortoise
Pick up:none
Nut width:42.9mm
Scale:645.2mm
Case:Original Hard Case