1997年から2005年まで製造が行われていた”D-40”。D-41に近しいスペック、ルックスを持ちながら貝の装飾を簡略化。謂わばD-28とD-41の中間スペックを与えられたモデルです。本器は150本限定、当時のリミテッドモデル”D-40 FW LTD”。1996年製のUSED品です。シトカスプルーストップ、フレイムウォルナットサイド&バック、エボニー指板&ブリッジ、オリジナルマーチンロゴゴールドカラーペグ、アバロンロゼッタ、スモールヘキサゴン指板ポジション、バーチカルヘッドロゴ、スキャロップドXブレイシング。Style40自体は歴史が非常に古く、1850年代には存在していました。その後1898年から1927年まではカタログに載っていませんでしたが、度々ハワイアンモデルとして製造されていたことが確認されています。最終的には1941年のOO-40Hを最後にカタログからも消え、しばらくは作られることのないスタイルとなります。転機となったのは1985年に生まれたJ-40。約40数年振りにStyle40が復活し、現代においてのイメージを確立させました。本器はそのイメージをDサイズに当てはめて製造、当時では珍しかったウォルナットを使用して製作が行われています。ウォルナット自体はすっきりとしたトーン、低音がもたつかずに高音が主役となるバランスを持った木材です。各弦の分離感も出しやすく、低音のブーミーさも少ないため弦の輪郭感も出しやすい透明感のある音色。それでいてDサイズ特有の音色の太さ自体は持っており、マーチンらしい奥深く甘いトーンを響かせてくれます。柔らかいタッチではメロウなトーンを、強いタッチでは明瞭な弾けるトーンを。やや華やかさのある艶やかな響き、演奏スタイルを問わないオールマイティさを持った1本。ボディのネックヒール側とエンド側のバインディング巻き始め&終わり箇所、指板バインディングとヘッドバインディングの巻き始め箇所、指板エンド箇所に僅かながら縮んで隙間が出来ている箇所が見られますが、アイボロイドバインディングが縮みやすいことを考えると致し方無いと言えるモノでしょう。ボディトップ1弦側くびれ箇所には剥がれを修正した跡が見られますが、目を凝らして気付くほどの丁寧な仕上がりです。ブリッジのサウンドホール側縁に弦に引っ張られて僅か塗装が浮いた箇所が見られますが、使用上問題はございません。これらの点を除くとボディ表面の薄い布擦れ跡程で、非常にキレイなコンディション。ゴールドペグでよく見られるくすみなども無いベストコンディションです。ネックの状態も良く演奏スタイルを問わない演奏性を持った1本です。現行品の44.5mmナット幅に馴染めなかった方も42.9mmのこのナット幅であれば心行くまで演奏を楽しめるのではないでしょうか。握り込みやすさも魅力の一つです。40番台のきらびやかでレンジ感のある音色がこのプライスで楽しめるお得なモデル。45を持っている方の普段使いの1本や、28からのグレードアップにもオススメです。
オリジナルハードケースが付属します。
Condition:EX+++
Top:Solid Sitka Spruce
Side:Solid Figured Walnut
Back:Solid Figured Walnut
Neck:Mahogany
Fingerboard:Ebony
Bridge:Ebony
Machine Head:Original/Gold
Fingerboard Inlay:Abalone Hexagon
Rosette:Abalone
Binding:White&Black
Pick Guard:Tortoise Color
Pick up:none
Nut width:42.9mm
Scale:645.2mm
Case:Original Hard Case