ギブソンJ-35は当時アドバンスドジャンボの下位機種として1936~1942年頃まで発売され、後の"J-45"・"J-50"に繋がる原型となった"J-35"。内部のブレイシングを含め様々なものが存在し、手探りで製作が行われていたことが窺えるモデル。挑戦的なアプローチは後のJ-45にも引き継がれた、歴史的にも重要な機種と言えます。本器は1939年仕様を基に製作が行われた”1939 Style Reissue J-35”。2003年製のUSED品です。スプルーストップ、マホガニーサイド&バック、マホガニーネック、エボニー指板&レクタングルブリッジ、ロングサドル仕様、ゴトー製オープンバッククロームペグ、スクリプトパールロゴ、ファイヤーストライプピックガード。J-35自体はジャンボの後継機種として枝分かれした機種、Advanced Jumboの廉価モデルという立ち位置でした。製作が行われる中でトーンバーが3本と2本の時期があり、更にはスキャロップが入っている入っていない等の細やかな変化がありました。1939年にはネック形状がVから丸みを帯びたUシェイプへと変化し、ネックヒールも尖った形状から丸いモノへと変更されました。仕様としては最終期、その時期をイメージして製作が行われたのが本器となります。30sらしいルックスを多分に含んだ仕様、通な方にも納得して頂けるであろうディティールで製作が行われています。現代の感覚でも馴染みやすい丸みを帯びたグリップ、厚み自体もさほど厚くなく握り応えのあるネックへと成形されています。スキャロップが施されているだけに空気感を含んだトーン、爆発力を伴った響きが魅力。ギブソンらしい太い音色、J-45よりもやや繊細で艶やかなトーンを持ち、透明感のある音色を持ち併せています。ピックでのストローク、ダイナミックなタッチにも対応でき、フィンガーでの繊細なタッチにも追従できるポテンシャルからジャンルやスタイルを問わないオールマイティさを与えられた1本。ボディトップやボディバック、ネックヒール箇所やヘッド先端などのの細やかな当てキズ、ウェザーチェックや細やかな擦りキズ等見られますが、年式を考えると比較的キレイなコンディションをキープ。板の割れなどはなく良好な状態です。ネックのコンディションも整えられ、弾きやすい状態をキープされた良好な演奏性を持つ1本です。30sのルックス、数々の伝説を作り上げてきたJ-45の前日譚に当たるJ-35。この機種が無ければJ-45が生まれることも無かったのではないかと考えられる歴史的に重要な機種です。現代のギターに近い最終期の復刻モデル、是非一度ご体感下さいませ。
オリジナルハードケースが付属します。
Condition:EX+
Top:Solid Spruce
Side:Solid Mahogany
Back:Solid Mahogany
Neck:Mahogany
Fingerboard:Ebony
Bridge:Ebony
Machine Head:Gotoh Open Back Chrome
Fingerboard Inlay:Dots
Rosette:White&Black
Binding:White&Black
Pick Guard:Fire Stripe
Pick up:none
Nut width:43.8mm
Scale:628.65mm
Case:Original Hard Case