アメリカのギターブランドとして1800年代から製造を開始し、1910年代前半からはウクレレの開発を始め、1918年頃からはウクレレの製造を開始。1916年創業のカマカと肩を並べ、ウクレレにおいても最古参と言えるブランドです。1920年代のハワイアンブームには一世を風靡し、ヴィンテージ市場でも人気を博します。同社ラインナップでもフラッグシップモデルとして製造されている5K。ソプラノサイズのモデルですが、その仕様を基にカスタムショップにてテナーサイズへとアレンジが施されたのが本器”CTM 5K Tenor”。2013年製USED品です。カーリー杢が揺らめくコアボディ、エボニー指板、コアブリッジ、アバロントリム&ロゼッタ、トーチヘッドインレイ、アイボロイドバインディング、スノーフレイク&キャッツアイ指板インレイ、オリジナルゴトー製ギアペグアイボロイドつまみ、ヘッド裏""C.F.Martin&Co.,Nazareth,PA."刻印入り。ネックヒール横ボディバック上部とボディエンドにはゴールドのストラップピンが装着されています。5Kの歴史を遡るとその始まりは1922年。何度か細かい仕様変更を繰り返しましたが、大きな変更はなく1942年には製造中止。それからしばらくの間は製造されることはありませんでした。その後2005年に復刻され、現在でもラインナップにフラッグシップとして君臨しているソプラノサイズのモデルです。その仕様を基にカスタムショップ製のテナーサイズとして製作されたのが本器。華々しく輝き揺らめく杢のハワイアンコア、その輝きに負けない煌めきを持つアバロンのトリム、ゴールドのペグはその存在感に埋もれずに高級感を自己主張しています。それらはギラギラと嫌らしい光り方ではなく上品さを感じられます。更に指板のスノーフレイク&キャッツアイインレイはファンシーさを演出。高級さと可愛らしさを同時に持ち、このモデルが最高峰である事を実感させてくれます。これらに埋もれがちですが、裏方として光るのは黒々としたブラックエボニー。近年縞入りのモノが多く、中々真っ黒のモノを見ることも減りました。こちらはさりげない高級さといったところでしょうか。眺めるだけでもうっとりするゴージャスな仕様で製作された個体です。ソプラノだとコロンコロンと可愛らしい響きが主となりますが、テナーサイズまでになるとハリのあるクリアな響きやレンジ感が広めのサウンドとなります。ハワイアンコアらしく艶やかでパリッとした響き、マーティンらしくスッキリとしたクリアなトーンが融合して押し出し感のあるサウンドを奏でてくれます。ボディくびれ箇所や指板バインディングエンド箇所に過去剥がれて修正された跡が見られますが、縮みやすいアイボロイドバインディングでは致し方無いものです。全体的に塗装表面をクロスなどの布で擦ったような薄い擦りキズが見られますが、その他には打痕なども見られずで非常にキレイなコンディションをキープされている本器。ネックコンディションも良好、サドル残りも多く調整幅も残した1本です。現行マーティンの最高峰、カスタムショップにて製作されたカスタムモデル。ベースとなった5Kもマーティンラインナップ最高峰、最上級の組み合わせでアレンジされたテナーサイズウクレレです。マーティンが誇るその仕上がり、是非お手元でご体感下さいませ。
マーチンプレート入りオリジナルハードケースが付属します。
Condition:EX+++
Top:Solid Curly Koa
Side:Solid Curly Koa
Back:Solid Curly Koa
Neck:Select Hardwood
Fingerboard:Ebony
Bridge:Koa
Machine Head:Gotoh Openback Gold/Ivoroid Button
Fingerboard Inlay:Abalone SnowFlake&Cats eye
Rosette:Abalone Black&White
Binding:Ivoroid Abalone
Pick Guard:none
Pick up:none
Nut width:36mm
Scale:434mm
Case:Original Hard Case