ギブソンを代表するラウンドショルダーボディ・ジャンボモデルのもうひとつの顔"J-50"。"1947年よりJ-45"のナチュラルカラーとしてラインナップされた人気モデル。有名ミュージシャンの使用も多数見られる実力派モデルです。本器は近頃出の少なくなったEarly60年モノの1961年製Vintage品。スプルーストップ、マホガニーサイド&バック、マホガニーネック、ハカランダ指板&ブリッジ、この時期だけの光沢セラミックアジャスタブルサドル、シングルライン3連クルーソンペグ、塗り込みセルロイドラージピックガード、シングルリングロゼッタ、ノンスキャロップド・Xブレイシング。ヘッド角17度、ナット幅42.5ミリレギュラーネック。ネックヒールにはストラップピンが装着されています。59年頃までは太く肉厚のネックグリップ、60年からは一気に薄くなり非常に小回りの利いた握り込みやすいネックになりました。その後63年頃から徐々に厚みが戻り、最終的にはナローネックへと変化していきます。本器は厚みが薄い時期、非常に操作性が高い時期に製造された1本です。複雑なコードフォームでの押弦にも対応できるポテンシャルを持ったネック。また光沢セラミックを使用した60年代の前半期、ADJ期の中でもブライトさやオープンな響きを体感できる時期になります。サクサクとした小気味の良い手ごたえ、切れ味の鋭いサウンド、立ち上がりも早くスピーディ。シャープに且つ空気感を伴った奥行き感のある響きが非常に魅力的な時期です。中期以降のやや甘く太い響きと異なるサウンドは一線を画します。とりわけカッティングにおいてのコンプ感やまとまり感はADJサドル特有。オールドギブソンならではの快活なサウンドを聴かせてくれます。ADJサドルのネジが50年代後半に見られるデカネジへと変更されています。ピックガード外側に極僅かなピックガードクラックの修正跡が見られますが、丁寧に補修がされておりよく見なければ分からない程度になっています。その他指板サイドの塗装剥げやネック裏のカポ跡とみられる跡、細やかな当てキズや指板からサウンドホールにかけての弾きキズと、経年と貫禄を感じさせるルックスを持った1本。ナットに塗装面とオリジナルをキープ、非常に良好な状態を保たれています。ネックもストレートを保たれた非常に良好な状態、薄いネックの演奏性を存分に体感できる個体。この時代に求める満足度の高いサウンドをお手元にご用意できます。是非かき鳴らして響かせてください。
汎用ハードケース付属。
Condition:EX++
Top:Solid Spruce
Side:Mahogany
Back:Mahogany
Neck:Mahogany
Fingerboard:Jacaranda
Bridge:Jacaranda
Machine Head:Kluson 3-on-plate/Nickel
Fingerboard Inlay:Dots
Rosette:White&Black
Binding:White&Black
Pick Guard:Tortoise Color
Pick up:none
Nut width:42.5mm
Scale:628.65mm
Case:Hard Case