現在はカリフォルニアに建設された工房で生産していますが、ラリビーはもともと鉄弦ギター界にクラシックスタイルのボディを採用した元祖としても知られているカナダの名門。1967年のスタートと長い歴史を持っており、リンダ・マンザー、ウィリアム・ラスキン、サーゲ・ディ・ヤングなどの著名なルシアーも輩出しています。本器はラリビー伝統のLシェイプにベネチアンカッタウェイを配した"LV-09 Rosewood"。2022年製USED品です。トップにはしっかりと目の詰まったシトカスプルース、サイド&バックは色の濃いインディアンローズウッド、漆黒のブラックエボニー指板&ブリッジ、マホガニーネック、メイプル指板サイドバインディング、フレイムメイプルボディバインディング、トップ構造はラリビー伝統の左右対称Xブレイシング、ジーニーフィーメールヘッドインレイ、アバロンロゼッタ、べっ甲柄ピックガード、オリジナルロトマチッククロームメッキチューナー。09アーティストシリーズは70年代に生まれたL09で完成形となり、それから40年以上カタログに載り販売されている定番シリーズ。当時からほとんど変更も無く製作が続けられている、ラリビーの中でもロングセラーのモデルたちです。特筆すべきはその使用される材の良質さ、ウッドサプライヤーの側面も持つジーンラリビー氏ならではの良材。木材だけでも自然美とも言える美しさを持っていますが、それだけではなく演奏性やサウンドも流石のクオリティを誇ります。クラシックギターのシェイプを基にしているLシェイプで抱えやすさを、カッタウェイでハイポジションまでの演奏性を、あらゆるスタイルに適応できるオールマイティさを与えられています。ラリビー特有の音の芯が太く分離感や粒立ちの良いサウンド、ラリビー独自の左右対称Xブレーシング構造からくるモノなのか非常にバランスの整った出音が特徴的です。シトカスプルースとインディアンローズウッドは定番の組み合わせ、クラシカルな響きで各帯域に過不足なく響き、艶やかな音色を奏でてくれます。音の分離感も良くストロークやフィンガーを問わない万能さを持った1本。ピックガードにクロスで拭いたような薄い拭きキズこそ見られますが、非常に使用感が薄く新品と見紛うほどのキレイなコンディションを保っている極上コンディションの本器。ネックコンディションも非常に良好な状態に整えられ、ポジションを問わない演奏性を存分に体感できる個体。弦高自体も低めにセットアップされているため、細やかなフレーズを演奏するフィンガースタイルにもうってつけの1本と言えるでしょう。指板全体を行き来したいフィンガー派の方はもちろん、あらゆるプレイヤーへお勧めのギターです。前述の通りウッドサプライヤーとしての顔も持つジーンラリビー本人が世界中を飛び回ってセレクトした上質の素材と、洗練された木工技術から成る艶やかな音色。是非お手元でご体感下さいませ。
オリジナルハードケースが付属します。
Condition:EX+++
Top:Solid Sitka Spruce
Side:Solid Indian Rosewood
Back:Solid Indian Rosewood
Neck:Mahogany 1Pc.
Fingerboard:Ebony
Bridge:Ebony
Machine Head:Rotomatic/Chrome
Fingerboard Inlay:Dots(Pearl)
Rosette:Abalone
Binding:Flame Maple B&W
Pick Guard:Tortoise Color
Pick up:none
Nut width:44.5m
Scale:647.7mm
Case:Original Hard Case