1937年にギブソンがSJ-200という名で製造した最高級モデル。"キング・オブ・フラット・トップ"と称され、ボブ・ディランをはじめ多くのカントリー、ブルーグラスのミュージシャンなどからも今なお愛され続けています。本器は1973年-75年製カラマズー工場期に製作された1本、"J-200 Artist"。スプルーストップ、メイプルサイド&バック、3ピースメイプルネック、ローズウッド指板&ブリッジ、ラージピックガード、クラウンヘッドロゴ&指板ポジション、ゴールドキーストーンクルーソンペグ、ノーマルスロットサドル。開業から数度の移転後に開かれたカラマズー工場。ギブソンの飛躍に応じて工場も拡張され、60-70年近くもの間ギブソンサウンドを作り続けてきた工場です。惜しくも80年代前半にはカラマズー工場が閉鎖され、ギブソンアコースティックは89年から現在まで続くモンタナ工場での生産が始まります。本器はそんなカラマズー工場製、ブリッジ等の細かい意匠に変更が入ったもののキングオブフラットトップにふさわしい絢爛な外観を持つ1本です。フラッグシップらしいインレイ、幾層にも重ねられたバインディング、ピックガードの装飾。ガツンとしたパンチ感のあるサウンドや低音に余裕のあるヘッドルームの広さ、音の厚みはこのサイズならでは。カラッと明るくボリューム感のあるラウドなサウンド、爆発力のある音色も魅力の一つです。クリアで粒立ちの良いサウンドを兼ね備えるため、ストロークでダイナミックに弾くも良し、フィンガーでもやや甘さのあるキレイな響き方をしてくれます。意外とオールマイティにこなせるポテンシャルを持つ1本。経年によってウェザーチェックも入り良い顔つきをした雰囲気たっぷりな外観を持った本器。ペグの1弦側つまみのメッキが剥がれかけてシルバーのように見える箇所はあるものの、パーツやフレット等すべてオリジナルの状態、オリジナルフィニッシュまでキープされた個体。わずかな打痕や僅かな弾きキズ等の極薄い使用感はありますが年式を考えると非常にキレイなコンディションを保たれた1本。弦高こそ現代基準では僅かに高めですが、演奏しづらい感覚は覚えずで良好なプレイコンディション。意外と出回りの少ないJ-200 Artist。他の年代とはまた一味違うサウンドを是非お試し下さいませ。
オリジナルハードケースが付属します。
Condition:EX+++
Top:Solid Spruce
Side:Solid Maple
Back:Solid Maple
Neck:Maple
Fingerboard:Rosewood
Bridge:Rosewood
Machine Head:Kluson Keystone
Fingerboard Inlay:Crown inlay
Rosette:White&Black
Binding:White&Black
Pick Guard:Tortoise
Pick up:none
Nut width:43mm
Scale:644mm
Case:Original Hard Case