正式に販売開始となったのは1947年から今日まで、コアなファン層を持つ"J-50"1965年製。この年は大きくスペックが変更となる過渡期の年で17度ヘッド角より14度に、レギュラーネックからナローネックへの変更年となります。本器はヘッド角17度、ナット実寸幅42.5ミリ前期仕様の1本。後期仕様とは評価が異なり高い価格の評価となります。スプルーストップ、マホガニーサイド&バック、マホガニーネック、ハカランダ指板&ADJブリッジ(ADJブリッジパーツは60年代初期の光沢セラミックにリプレイス)、オリジナルクルーソンペグ、厚手のオリジナルベッコウセルピックガード、ダブルリングロゼッタ、ノンスキャロップド・エックスブレイシング。ミディアムスケールと約16インチのフルボディから成るワイルドな音色はギブソンフラットトップの代名詞といえます。プレイスタイルを選ばない中庸なネックシェイプとボリュームとパーカッシブな感触を合わせ持つ一本です。サウンドはこの時期の当たり個体といえる、押し出し感があり、コシが強くファットな低音を持つ良個体。ザクザクとブラッシング音にも旨味がある、60年代中期ギブソンのお手本のようなサウンド。全体的なウェザーチェックは見られますが、塗装のフェードは浅く塗膜が美しくキープされています。4弦ペグつまみシャフトの若干の曲がり、ブリッジ上面の若干の削り、ブリッジを囲んだ塗装のわずかな剥がれ、全体まばらに小さな打痕やひっかき傷は見られますがウッド部分へのクラックは一切なし。とにかく塗装の保存状態も良くヘッドも綺麗でまるで近年モノと見紛うレベルです。ネックはストレートでプレイコンディションは大変良好。現状やや低めのベストな弦高セットでもサドルの下げ幅は十分です。J-50も米国や日本でかなり価格が高騰しています。オリジナルハードケース付属(一部留め具破損)、コレクタブルかつ実践でも個体差レベルでトップクラスのサウンド。走攻守揃った一本です。
Condition:EX++
Top:Solid Spruce
Side:Mahogany
Back:Mahogany
Neck:Mahogany
Fingerboard:Jacaranda
Bridge:Jacaranda
Machine Head:Kluson/Nickel
Fingerboard Inlay:Dots
Rosette:White&Black
Binding:White&Black
Pick Guard:Tortoise Color
Pick up:none
Nut width:42.5mm
Scale:628.65mm
Case:Original Hard Case