以前はフォークブームの一翼を担っていた国産ブランド”Morris”、2000年代初頭頃より大量生産から半手工品へというキャッチフレーズを掲げ、シフトチェンジ。現在ではフィンガーピッキング用ギターの顔と言えるファクトリーブランドとして長野県松本で良質なギターを生産しています。本器は廃番となってしまったMorrisのオリジナルジャンボモデル”W-101”。2000年代製USED品。スプルーストップ、インディアンローズウッドサイド&バック、マホガニーネック、エボニー指板&ブリッジ、べっ甲柄ピックガード、ロトマチックタイプペグ、スキャロップドXブレイシング、後付けにてSKY SONIC JOY-2搭載。ラウンドショルダーシェイプ、サイドバックはインディアンローズと一味違ったスペックを持つ本器。指板インレイからボディトリムやロゼッタにはアバロンを採用し、華やかな印象を与える雰囲気へ。その横にはメイプルバインディングを施し、ギラギラとした嫌味な光り方ではなく自然と纏まった風合いに仕上がっています。内部構造はトーンバーのみスキャロップの入れ方が変えられており、試行錯誤の結果であることが伺えます。ネックシェイプも現代に近く薄めで弾きやすいグリップに。スリムな肉付き、約43mmのナット幅など握りこみ易さもあり細やかなフレージングやフィンガースタイルなどでも対応できそうな演奏性の高いネックです。やはり大きめのボディだからこそのメリットである、迫力のある低音感やレンジ感の広さは大きな武器。インディアンローズらしい重さのあるロー、程よく主張するミドル、耳にキンとこない程の煌びやかさ。強烈な個性は無いですが、癖のないオールマイティさは人を選ばず扱いやすいことの現れでもあります。その特性から大きく演奏スタイルを選びませんが、ついストロークをしたくなってしまう1本。多ジャンルをこなす方にはハマりそうなギターです。ピックアップは後付けにてSKY SONIC JOY-2を搭載。アンダーサドルピエゾとコンデンサマイクのデュアルピックアップシステム。コントローラもピエゾVol,マイクVol,マスターVolと非常にシンプル、バッテリーチェッカーも備えています。ナチュラルなサウンドを出力しやすいシステムです。ピックガード横に当て擦りキズやサウンドホール6弦側横に当てキズ、ボディトップ1弦側下部に当てキズ等の使用感は見られますが、その他にはピックガードの弾きキズや薄い擦りキズが見られるほどと年代を考えればキレイなコンディションをキープされている本器。ネックコンディションは整えられており、演奏性も確保。スタイルを問わない扱いやすさをキープした個体です。国産老舗ブランドが造るアコースティックギター、長年のノウハウを詰め込んで製作されましたが惜しくも廃盤となったモデルです。後付けでピックアップも搭載されあらゆるシチュエーションにも対応できる可能性を秘めた1本。是非お手元でお楽しみ下さいませ。
汎用のハードケースが付属します。
Condition: EX++
Top:Solid Spruce
Side:Solid Rosewood
Back:Solid Rosewood
Neck:Mahogany
Fingerboard:Ebony
Bridge:Ebony
Machine Head:Rotomatic Type
Pick Guard:Tortoise Color
Pick up:none
Nut Width:42.7mm
Scale:652mm
Case:Hard Case