1985年に発表された、マーチン社の中では比較的新しいボディシェイプ"J(ジャンボ)"。本器は40番台らしいファンシーさとオーソドックスなルックスを融合させたスタイル40のマーチンジャンボモデル、"J-40"。1993年製USED品です。シトカスプルーストップ、インディアンローズウッドサイド&バック、マホガニーネック、エボニー指板&ブリッジ、シャーラーゴールドペグ、バーチカルヘッドロゴ、ヘキサゴン指板インレイ、アバロンロゼッタ、モザイクバックストリップ、スキャロップドXブレイシング。ちょうどスタイル28とスタイル41を織り交ぜたような飾りを持つマーチンの高級ライン"40"。定番のボディシェイプ以外で見られるのが本器のような”J”か”M(OOOO)”。歴史としてはMの方が早くに生まれており、70年代から存在しています。Jの方がボディ厚があり、ドレッドノートと同じだけの厚みを持ちます。Mの方がやや薄いボディ厚ですが、幅やシェイプ自体は同一の為意外と気付きにくい点でしょう。OOOよりはレンジ感を求めたいが、ドレッドノートまでいくと大きすぎる、という方にはうってつけの絶妙なサイズ感。くびれが深い点も抱えやすさに影響しています。厚みのあるダイナミックな低音感、立ちあがりの早いサウンド、繊細なトーンを響かせる等OOOやDの特徴を掛け合わせて欲張ったような出音。レンジ感は広く音色も太く音量感もある、このボディサイズならではの恩恵を体感できるサウンドです。トーンバランスの良さはOOO譲り、意外と無かった痒い所に手が届くモデルと言えるでしょう。ストロークやフィンガーと演奏スタイルを選ばない点も嬉しいところ。ややマニアックなサイズですが、触ってみるとハマる方も多いであろう秀逸なサイズのギターです。L.R Baggs M1ピックアップが装着されていますが、現在はマグネット部分のみ取り外してケース内に保管。ジャックからケーブルはボディ内に残してあります。バインディング剥がれの修正跡やバインディング周りの塗装チップ、指板バインディングの割れやボディ表面の細やかな当てキズ、弾きキズや擦りキズにペグのメッキ剥がれなど年代相応の使用感が見られる本器。板の割れなど致命的なものは見られずでまだまだ使用していける状態を保っている個体です。ネックコンディションは良好、フレットは上面こそ平ために見えますが高さ自体はまだ残しており削る余白を残しています。実戦で使うために手入れを施され整えられた1本。P.Uも同梱されており、ラインサウンドでの活躍も見込める辺り活躍の場を選ばない可能性も秘めた、優秀な1本です。意外と出物の少ないマーチン”J”、オールマイティに使えるポテンシャルを与えられたモデル。是非一度お試し下さいませ。
オリジナルハードケースが付属します
Condition:EX+
Top:Solid Sitka Spruce
Side:Solid Indian Rosewood
Back:Solid Indian Rosewood
Neck:Mahogany
Fingerboard:Ebony
Bridge:Ebony
Machine Head:Schaller/Gold
Fingerboard Inlay:Hexagon(Abalone)
Rosette:Abalone
Binding:White&Black
Pick Guard:Tortoise Color
Pick up:none(ケース内にL.R Baggs M1同梱)
Nut width:42.9mm
Scale:645.2mm
Case:Original Hard Case