世の中に存在する数多のギターの中での最高峰。極めて歴史的価値が高いとされるVINTAGEのプリウォー期、マーティン45モデル。本器は1935年製の"OOO-45"。元々シェードカラーにて製造されたこのギターはカントリーミュージシャンである"ロイ・スターキー"が保有していたものと言われています。(彼の資料は現在欠損しています)時を経て2007年にマーティンリペアではトップの一人と謳われる名工"T.J.Thompson"氏にリトップされ(トップ裏に彼のサインが入っています)、そのタイミングによりナチュラルカラーとなったギターです。2016年にプレイヤーコーポテーションより発売された著書「The MARTIN D-45 and More」にも名器の一つとして掲載されています。時を経てリトップされたと説明を受けなければわからないほど自然に作業されたスプルーストップ、戦前のこの時代での製造品でしかありえない思わず見入ってしまうほど見事な杢のハカランダサイド&バックです。マホガニーネック、エボニー指板&ブリッジ、スノウフレイクスインレイ、バーティカルヘッドロゴ、スチールTバーネックロッド、スキャロップドXブレイシング。空気を揺らすようなパワフルなサウンド。余分な倍音の抜けた、艶やかでありながらドライなトーンと、奥行きや立体感を感じさせる上質な響きです。ウェザーチェックの入った塗装や色味、アバロンの質感も素晴らしく、風合いは損なっていません。ペグは雰囲気のあるウェバリーバタービーンに交換、ピックガードはべっ甲柄のものに変更済み。ブレイシングもオリジナルと同じくハイエックスのスキャロップとなっています。また、サイド板のエンドブロック両脇に10cmずつほどのクラックリペアがありますが、こちらもキレイに補修されており、表から見てもぱっと見わからないほどです。約90年ほどの経年からネックの当てキズや塗装の引け、経年感と使用感の随所に窺える貫禄の外観ですが、プレイコンディションは良好でサドルの残りもあり、のちの調整も考えやすいコンディション。いつかは手にしたいオリジナルのStyle 45。ハードケース付属。修理詳細はお気軽にお問い合わせ下さい。
Condition:EX-
Top:Solid Spruce
Side:solid Jacaranda
Back:Solid Jacaranda
Neck:Mahogany
Fingerboard:Ebony
Bridge:Ebony
Machine Head:Waverly
Fingerboard Inlay:Snowflakes
Rosette:Abalone
Binding:Ivoroid
Pick Guard:Tortoise Color
Pick up:none
Nut width:44.5mm
Scale:632.5mm
Case:Hard Case