小さいボディでありながら深みのある澄みきったトーンを持つOOO-18。1956年製のお品です。ドレッドノートに比べ程よく抑えられたロウはミッドハイのレンジが主役となり、ドレッドノートとはまた異なる秀逸なトーンを発揮する事が出来ます。スプルーストップ、マホガニーサイド&バック、マホガニーネック、ハカランダ指板&ブリッジ、40sのウェーバリー製ウォータイムチューナーにリプレイス、ハカランダ化粧板、パール指板ドット、この時期特有のオリジナル塗り込み薄色ベッコウ柄セルピックガード、ベッコウセルバインディング、スチールTバーロッド。この時代らしい弾け感の良い爆発的な反応を持ったサウンド、枯れ感が強く芯が通ったサウンドです。ヒールサイドにストラップピンマウント。1弦側サイド下部膨らみ部分にクラック修正、裏面パッチ当てが施されていますがその他ピックガード部分含め目立ったクラック修正は見られません。ブリッジは補強のため6弦と1弦のブリッジピンホール横にビス止め加工が施されており、ハカランダでドット埋め修正されています。ボディーは全体的に極薄のオーバーラッカー処置が行われていますが、軽い上噴き程度で極端にビンテージの質感を損なってしまうような内容ではなく心配ありません。ネックはリセットされ、ネック裏はリフィニッシュされていますが自然な風合いです。その後についたネック裏のカポ傷、ボディーには多くのラッカーチェックや小傷が多数見られますが、この時代のOOO18にはむしろ求めたい風格のある佇まいです。実寸約42ミリナット幅のネックで比較的厚みも薄く左手の収まりが良いです。前述の通りネックリセットも施され、プレイコンディションは大変整っており、ネックもストレート。サドルマージンも丁度良い高さをキープしており余裕があり、弦高も低めの現代向きのプレイに対応した弾きやすいセットアップになっています。圧倒的にプレイヤー需要が多い50sの000-18。近年中々出てくることがなくなってきました。50sの実用的な一本をお探しの方にぜひお勧めしたい一品です。汎用ハードケース付属。
Condition:EX+
Top:Solid Spruce
Side:Solid Mahogany
Back:Solid Mahogany
Neck:Mahogany
Fingerboard:Jacaranda
Bridge:Jacaranda
Fingerboard Inlay:Dots(Pearl)
Rosette:Black&White
Binding:Tortoise Color
Machine Heads:Waverly Wartime Tuner
Pick Guard:Tortoise Color
Pick up:none
Nut width:42mm
Scale:632.5mm
Case:Hard Case