かつての御三家ギルド。1952年、ニューヨーク・エピフォン時代の職人達により産声を上げたギルド・ギター。多くのミュージシャンと契約をし、いつの時代にもギルド・ギターは表舞台で活躍していました。しかしながら、激動の歴史を歩みながら生産拠点を転々とし、流通が不安定な時期もあって時代の流れとともにその名声も名残を薄めつつありました。しかし、残されている楽器は当時の名声の片鱗を秘め、また新生ギルドも誕生し新たな歩みを始めてます。本器は、ドレッドノートモデルの"D-50NT"。1980年製USED品。スプルーストップ、ローズウッドサイド&バック、エボニー指板&ブリッジ、オリジナル塗り込みブラックピックガード、シャーラーロトマチックペグ、ノンスキャロップドXブレイシング。時期によって仕様が異なりますが、この時期は本体の重量も重く頑丈に作られている時期。そこからくる重心の低いロー感や音の厚み、ギラギラとも言えるほどの金属的で煌びやかなサウンド、音の輪郭のハッキリとした芯のある出音。非常にパンチ感のある荒さと上品でキレイな立ち上がりを併せ持ちます。サスティーンも長く余韻を楽しむことも出来る魅力を持ちます。重厚かつ切れの良い、これぞギルドと言えるサウンド。マーティンとギブソンの中間とも例えられるのが秀逸とも言え、特に強い魅力を持ったこの時期のギルドを探す方が多いことも頷けます。6弦側ロウワバウト箇所に極僅かなウッドクラック修正跡が見られますが、ぱっと見では塗装が若干浮いたように見られる程度で裏からパッチも当てられ違和感なく仕上がっています。その点を除けばピックガード付近の弾きキズやブリッジ上部の僅かな塗装浮き等見られますが、全体的には薄い擦りキズほどで年代を考えると非常にキレイなコンディションをキープされた本器。ネック周りの状態も良く演奏性も良好、まだまだ現役の実用性高い1本です。この年代のギルドは本当に男らしく無骨で無愛想なサウンドで、他の楽器では出ないサウンドの魅力に溢れています。この魅力にハマってしまった方は是非お手元にいかがでしょうか。
オリジナルハードケース付属。
Condition:EX+
Top:Solid Spruce
Side:Solid Rosewood
Back:Solid Rosewood
Neck:Mahogany
Fingerboard:Ebony
Bridge:Ebony
Machine Head:Schaller/Chrome
Fingerboard Inlay:Dot
Rosette:Black&White
Binding:Black&White
Pick Guard:Black
Pick up:none
Nut width:43mm
Scale:650mm
Case:Original Hard Case