国内外問わず使用アーティストも多い、日本を代表するブランド”YAMAHA”。ダイナミックギターから始まりFG、更には豪華なを意味するL（Luxury）シリーズが最高機種として1974年に発売されました。その中でもL四天王はファン憧れの最高機種、ヤマハアコギのレジェンドとして今でも非常に高い人気を誇っています。本器は四天王L53の系譜、現在のLL36の前身に当たる当時のフラッグシップ”LL-33J”。1998年製USED品です。スプルーストップ、ローズウッドサイド&バック、マホガニー1ピースネック、エボニー指板&ブリッジ、パールオリジナル指板インレイ、オリジナルピックガード、アバロンロゼッタ&トリム、独自のスキャロップド・エックスブレイシング、ボディ全面高級ラッカー仕上げ。1975年に四天王L53が生まれモデルチェンジで前期後期が存在、その後LL53Dへと更にモデルチェンジされそこから分岐する形で1994年にLL-33Jが誕生しました。当時のフラッグシップ機、Lシリーズが誕生してから20年という節目にこれまでのノウハウを投入され製作が開始されたモデルです。Xブレイシングの交点が左右非対称の構造、スキャロップの施されたブレイシング、ネックの接合部をL字型にしたLブロック等の独自の構造を採用しています。「低音は低音らしく、高音は高音らしく、全体的に鳴るボリュームのある音を」を基本として考えられた設計。現在とは違った設計故にまた違う個性、魅力を持ったギターです。トップ材には現在のイングルマンスプルースとは異なり高級スプルースを使用し目の詰まった材を使用。比較すると芯の強いサウンドの傾向があり、より明るい煌びやかさを持った材です。古くからの芯の強い煌びやかなサウンドと現在の柔らかく空気感の強いサウンドの中間的な響きを感じられる音色。スキャロップの効果でタッチに対する反応性もボリューム感も獲得しており、繊細な演奏にも対応しやすくなっています。厚みのある低音域、磨かれたような煌びやかさの高音域、新旧の交わるサウンド故にどちらの良さをも持った独自の魅力を持ったギターと言えるでしょう。ボディエンド箇所にはエンドピンジャックサイズに拡張された跡を同径のピンが装着されています。ネックヒール付近6弦側ショルダーにストラップピンが装着されている点、ペグつまみがオリジナルのゴールドから黒の樹脂つまみに変えられている点、ボディサイド6弦側ショルダー箇所に複数の当てキズ、ボディバックにはやや深めのバックルキズが複数見られる点やピックガード横にはピックキズ跡をタッチアップされた跡が見られます。使用感こそ強めですがボディ面の板割れや膨らみなどの致命的なものは見られずまだまだ使用していける状態を保たれています。ボディのキズには反してネックコンディションやフレット周り、セッティングは整えられており演奏性良好。ピックアップの搭載も比較的容易なプレイヤーズコンディションの1本です。脈々と受け継がれているLシリーズ、過去と現在を繋ぐ過程を垣間見ることが出来る1本です。メイド・イン・ジャパン最高峰のアコースティックギターを是非ご体感下さい。
オリジナルハードケースが付属します。

Condition:EX++
Top:Solid Spruce
Side:Solid Indian Rosewood
Back:Solid Indian Rosewood
Neck:Mahogany
Fingerboard:Ebony
Bridge:Ebony
Machine Head:TM-37G
Fingerboard Inlay:Original Pearl
Rosette:Abalone
Binding:Abalone&White
Pick Guard:Black
Pick up:None
Nut width:43mm
Scale:651mm
Case:Hard Case