高い美意識と木工技術から成る精細な仕上がりはアメリカンルシアーの中でもトップクラス。隠れたマスタールシアーとも呼べる米国テネシー州の製作家、"Gelrald Sheppard(ジェラルド・シェファード)”。1993年からフルタイムでギター製作をしており2018年に25周年を迎えていました。彼のギター製作には自身のミュージシャンとしての感性と長年の修理から得た知識と経験が活かされており、数多くのプロミュージシャンからのフィードバックも反映されていました。彼がSNSで明記した内容によると2019年に引退を決め、2020年にはWEBサイトと共に工房を解体。現在ではオーダーが叶わない幻のギターとなってしまいました。本器は、彼のラインナップの中でも最高峰を誇る”Ave Maria”の”Grand Concert Cutawy”モデル。美しいフォルムの15”ボディに艶やかなシェルパーフリングを持つ1本。トップには揺らめく杢が美しいヨーロッパ系スプルース、サイド&バックにはスパイダーグレイン美事な柾目杢CSA RWが使用されています。マホガニーネック、エボニー指板&ブリッジ、ゴトー510ゴールドペグ、クリアピックガード、オリジナルアバロン指板インレイ、セレクトブルーパウアロゼッタ/トリム、アフリカンブラックウッドバインディング、ベネチアンカッタウェイ、スキャロップドブレイシング。高い美意識と木工技術から成る精細な仕上がりは数多いアメリカンルシアーの中でもトップクラスと言える本器。落ち着いていて、深いリバーブ感を持つ透き通る響き。加えて極上のバランス感とクリアで素早いレスポンス。一線を画す上品さに、弾き手はチューニングの段階でそのベクトルの違いに驚かされるでしょう。特筆すべきはその音色の美しさで、密度が濃く線の太さとコシを持ちながらに透き通るクリスタルの様な音色が醍醐味。微かなフィンガータッチでも十二分にその反応を味わえるオールマイティな1本。使用感も少なくよく見れば分かるくらいの小傷がぽつぽつと見られる程度。プレイコンディションも大変良好で時間を忘れいつまでも没頭してしまいます。シビアなタッチを要求されるリードプレイやフィンガープレイ、またジェームス・オルソンやケビン・ライアンなどのカリフォルニアサウンドがお好きな方には特にお勧めです。すでに引退してしまった彼の作品はUSED品も大変少なく今後手に入れる事は困難です。まずはその音色の魔法をご体感下さい。アメリテージツイードケース付属
Condition:EX++
Top:Solid European Spruce
Side:Solid CSA RW
Back:Solid CSA RW
Neck:Mahogany
Fingerboard:Ebony
Bridge:Ebony
Machine Head:Gotoh510/Gold
Fingerboard Inlay:Abalone
Rosette:Paua Abalone
Binding:African Blackwood&Paua Abalone
Pick Guard:Clear
Pick up:none
Nut width:44.5mm
Scale:645.2mm
Case:Original Ameritage Hard Case