HEADWAYのマスタービルダー、”信州の名工”百瀬恭夫氏。ヘッドウェイ立ち上げにも関わり、長年ヘッドウェイのギター造りをリードする日本を代表する熟練の職人の1人です。本器は百瀬氏製作、OMタイプのスタイル18カスタムモデル”OM-180 Custom”。2018年製USED品です。アディロンダックスプルーストップ、キューバンマホガニーサイドバック、ワンピースホンジュラスマホガニーネック、エボニー指板&ブリッジ、ロングサドル、ウェバリーオープンペグ、パールドット指板インレイ、トートイズ柄ピックガード、ローズウッドバインディング、ADJトラスロッド、エボニーナット、フォワードシフテッドスキャロップドXブレーシング、ラッカーフィニッシュ。トラッドなスタイル、仕様をベースとしアレンジを加えて製作されている本器。フォワードシフテッドスキャロップブレーシング、アディロンダックやロングサドル、エボニー指板ブリッジやナット等は戦前のスペックを踏襲しています。装飾にはローズウッドを使用、トラスロッドにはADJを採用するなどのモダンなアレンジ要素も加わり、現代においても扱いやすさを兼ね備えた仕様です。ネックシェイプはVシェイプを滑らかに握りやすくしたグリップ。角ばった感じは少なく手に馴染むように成形されています。ネックに定評のある百瀬氏らしい演奏性を備えたネックです。アディロンダックスプルースのダイナミックなサウンド、キューバンマホガニーの硬質で抜けの良いサウンドをうまく融合した音色。ローズウッドほどレンジ感は広くないものの、マホガニーの中では広いレンジ感を持っており特にハイレンジで特徴を感じられます。パリッとした硬質なドライさ、大きく動くような躍動感を持ったボリューミーな出音。フィンガーでもストロークでも両者対応できるオールマイティーさが非常に魅力的な1本です。ヘッド先端やボディの角、6弦側1弦側のボトム箇所に当てキズによるほんの僅かな塗装欠けが見られる点、6弦側バックくびれ箇所にタッチアップが施された跡が見られますが、その他は非常にキレイなコンディションをキープされている1本。ネックコンディションも良好、フィンガーでもストロークでも心地よく演奏できる1本です。トラディショナルなスペックを踏襲しながら、現代的なアレンジを織り交ぜたハイブリッド仕様のギター。ヘッドウェイの歴史を作り、長年製作を続けてきた百瀬氏の技術は円熟の域に達しています。古き良きスタイルに思いを馳せた百瀬氏のフルカスタム品。是非ご堪能下さいませ。
Martin社製のギグケースが付属します。
Condition:EX+
Top:Solid Adirondack Spruce
Side:Solid Cuban Mahogany
Back:Solid Cuban Mahogany
Neck:Honduras Mahogany 1P
Fingerboard:Ebony
Bridge:Ebony
Machine Head:Waverly Chrome
Fingerboard Inlay:Dots(Pearl)
Rosette:Black&White
Binding:Rosewood W&B
Pick Guard:Tortoise Color
Pick up:none
Nut width:43mm
Scale:645mm
Case:Gig Case(Martin)