京都のルシアー、”西原悠紀”氏。長野県は松本の老舗、ヘッドウェイに従事していたキャリアを持つ製作家で、2012年から地元京丹波に自身の工房を設立。年間に12-15本ほどのペースで製作されています。本器はイングルマンスプルーストップ、アフリカンブラックウッドサイド&バックのRNOOシェイプモデル。12フレットジョイント、カッタウェイ仕様。ヘッドトップとバックセンターに走るアフリカンブラックウッドのサップが印象的なモデルです。2015-16年に製作されたUSED品でイングルマンスプルーストップ、ダーク色が強く美しくサップが走ったアフリカンブラックウッド材サイド&バック、ワンピースホンジュラスマホガニーネック、エボニー指板&ブリッジ、ゴトー製510オープンバックブラックノブペグ、ウッドバインディング&ロゼッタ、5積層ウッドライントリム、ベネチアンカッタウェイ。木工や仕上げのレベルが高く、安心感を覚える造り。指板インレイも含め、木を基調としながら繊細で上品な装飾も美しいです。スケールは630mmで全体のバランスともマッチングしています。構造上12Fジョイントでしか出しえない音色を狙っての作りで、ハイポジションの演奏性は薄くスリムにカッティングされたネックヒールとカッタウェイが14フレットジョイントのギター以上の体感でカバーリングされています。たっぷりとした太い基音を持つ個々の弦、サスティーンが長くどこまでも伸びていく豊かな倍音、些細な指先の情報も漏れることなくしっかりとキャッチしてくれます。ハカランダに並ぶ希少材と知られるアフリカンブラックウッドは比重が重く、音立ちの角を整えた独自のコンプレッションを持ち合わせます。イングルマンスプルースは小型のギターとの相性が特に良いとされ、アフリカンブラックウッドの材質の重く深い特徴を反応の良さで対比的にも補っています。目立った使用感はほぼない極上美品で光に照らしてわかる程度の薄傷が見られる程度です。これまでワイドなDシェイプやSJシェイプをメインに弾かれていた方で少し大きさにしんどさを感じられてきた方には肩のハリも軽減でき、うってつけのサイズ感です。現在のオーダー価格ではおよそ70万代半ば以上の価格になるスペックです。文句なしのコンディション、ハードケース付属です。
Condition:EX+++
Top:Solid Engelmann Spruce
Side:Solid African BlackWood
Back:Solid African BlackWood
Neck:Honduras Mahogany 1Pc.
Fingerboard:Ebony
Bridge:Ebony
Fingerboard Inlay:Dots MOP
Machine Heads:Gotoh Open 510/Black knobs
Binding:Wood
Rosette:Wood
Pick Guard:none
Pick up:none
Nut width:44mm
Scale:630mm
Case:Hard Case