かつてのアコースティックギター御三家ブランドの一つギルド。1952年、ニューヨーク・エピフォン時代の職人達により産声を上げたギルド・ギター。多くのミュージシャンと契約をし、表舞台で活躍するメイドインUSAの古き良きブランドとして名を馳せていました。フェンダー傘下に入る前でその流れを受け継ぐ90年代、70’sの無骨なテイストからブラッシュアップされたクリアなサウンドが魅力な時期です。本器は90年代に製造されていた当時のリミテッドモデル、最高級機種の”D-100NT-CRV ”。1995年製USED品です。目の詰まったスプルーストップ、端正な木目のインディアンローズウッドサイド&バック、ネックヒールに彫刻を施されたマホガニーネック、黒々としたエボニー指板&ブリッジ、ブラックラージ塗り込みピックガード、アバロンクラウド指板インレイ、アバロントリム&ロゼッタ、メイプルバインディング、オリジナルロトマチックゴールドペグ、ノンスキャロップブレイシング。最上位機種として生み出されたD100。豪華なアバロントリムはもちろん手工ギターで稀に見られるネックヒールの彫刻、木材自体も妥協せず目の詰まった材を使用し手間を惜しまず製造されたギターです。メイプルバインディング自体も手間のかかる装飾の一つ、貝細工で派手になりすぎないようにナチュラルなテイストを織り込まれています。比較的シンプルな装飾の機種が多いギルドの中でも一際格の違う雰囲気を感じさせるルックス。そのルックスを裏切ることのないリッチなトーンを含んだレンジ感の広い出音。ギルドらしい芯のある音色、その周りを包むかのような煌びやかな倍音成分、荒さは感じられずキメの細やかな解像度の高いサウンドを持っています。ギルド特有の重厚さもありますが、それ以上に包まれるような音の広がりを感じられるギター。同じように華やかなルックスを持つD-45ともまた違った音色で、ガッツのある快活なサウンド。明るさのあるアメリカンテイストな雰囲気を持っているためシリアスな空気もなんのその、一瞬で晴模様へと変えるような燦燦とした太陽に近い雰囲気を持っています。演奏のタッチによって重さを前面に出すこともでき、弾きごたえも充分。ルックスとサウンドと高次元に纏められた最上位の限定モデルです。全体として極薄い当てキズや薄い擦りキズなどは僅かに見られるものの、30年近くの年月が経っていることを考えると非常にキレイなコンディションをキープされている本器。ゴールドペグは皮脂などでくすみやすいですが、くすみやメッキの剥がれなど見られず綺麗なままである点は非常に良いポイント。ネック周りの演奏面に関しても非常に良いコンディションを保たれており、弾いてよし眺めて良しの1本です。現在では製造されていない限定モデル、最上位機種として製造されここまでの手間の掛けようから製造本数も少なく出回ることも珍しい1本です。中々お目にかかれないギター、是非この機会にお手元にいかがでしょうか。
オリジナルハードケースが付属します。
Condition:EX++
Top:Solid Spruce
Side:Solid Rosewood
Back:Solid Rosewood
Neck:Mahogany
Fingerboard:Ebony
Bridge:Ebony
Machine Head:Original Rotomatic/GOLD
Fingerboard Inlay:Original/Abarone
Rosette:Abalone Black&White
Binding:Black&White
Pick Guard:Black
Pick up:none
Nut width:43mm
Scale:650mm
Case:Original Hard Case