ジプシースウィングジャズギターを専門として取り扱う大阪の某専門店のオリジナルブランド。国内でも指折りのマカフェリーギター通でもある店主がプロデュースし製作されています。本器はGIBSON L-3でも1920年代の極僅かな期間に製造されたオーバルホール仕様を基に設計されたモデル。”LeRoy Archtop”の2020年代製USED品です。14インチほどの小ぶりなサイズ感のボディ、アディロンダックスプルーストップ、メイプルサイド&アーチドバック、エボニー指板、ローズウッドブリッジ、ロープトリム、ロープ＆ダイアモンドパターンロゼッタ、ゴトー製SX510チューナー、13Fジョイント、２点止めべっ甲柄ピックガード、オーバルホール仕様。GIBSON L-3は1903年から製造されており、1933年には製造が終了してしまったモデル。およそ30年製造されていたモデルですが、サウンドホールは丸形が基本でオーバル（楕円形）ホールのものは1927年頃の極僅かな期間のみの生産でした。13Fジョイント、２点止めのピックガード、当時をイメージした風合いのサンバーストカラー。非常にマニアックな仕様と言えますが、それほどまでに豊かな知識と拘りを持って設計をし製作されたギターです。当時のギター特有のルックスは再現しながらも43ｍｍナット幅やＵシェイプネックなどの演奏性は現代的にアレンジを施されており、演奏ジャンルを縛られないオールマイティさも魅力の一つです。サウンド面ではアーチトップギター特有の歯切れの良さ、ローが回りすぎない感覚。立ち上がりの早さや抜けの良いエッジの効いたサウンド、独特のガランとした音色はフラットトップではあまり体感できないテイストです。アディロントップを採用したからこそ、ややエネルギーを溜めるような爆発力を持っている点も魅力。暴れすぎることのない制御された、押し出し感や厚みのあるローミッドを兼ね備えています。このスタイルが好まれるジャズ等ではもちろん、他のスタイルでも扱いやすいサウンドを持ったギターです。ピックガードに極薄い弾きキズ、ボディトップ６弦側の14F指板横やくびれ箇所に極小さな当てキズこそ見られますが、綺麗なコンディションをキープされている個体。ネック周りなどの演奏面のコンディションも非常に良く、現代的なスタイルに十分対応できるポテンシャルを持った１本です。トラッドな渋いルックスを持った現代基準の演奏性を持った扱いやすい実用的なギター。ジャズを演奏したい方にはもちろん様々なプレイヤーに是非オススメしたい１本です。是非お手元でご堪能下さいませ。
汎用ギグケースが付属します。

Condition:EX++
Top:Solid Adirondack Spruce
Side:Maple
Back:Maple
Neck:Mahogany
Fingerboard:Ebony
Bridge:Rosewood
Machine Head:Gotoh SX510 Chrome
Fingerboard Inlay:MOP Dots
Rosette:Rope＆Diamond
Binding:Rope White
Pick Guard:Tortoise Color
Pick up:none
Nut width:43mm
Scale:638mm
Case:GIG Case