1938年誕生以来、カントリーミュージシャンを中心に絶大な人気と豪華さに"King of Flat Top"とまで言われる"SJ-200"。その後1950年代には”J-200”へと名前を変更され、仕様変更は有れど現在まで製造されているギブソンフラッグシップモデルです。本器はモンタナ工場製でも初期に当たる1990年製USED品。スプルーストップ、メイプルサイド&バック、メイプル3Pネック、ローズウッド指板&マスターシュブリッジ、クラウン指板インレイ、クルーソンゴールドペグ、スキャロップドXブレーシング、ナチュラルカラー。1937年にカントリー歌手Ray Whitley氏の為に製作したことがJ-200の始まり。ステージで華やかに映るように独自のインレイが施され、大きなボディでボリュームや低音を出せるようにとの狙いでした。その後1938年から製造がスタート。ギブソンフラッグシップとして今日まで続くモデルとなっています。ルックス面ではヘッドや指板のクラウンインレイ、ブリッジ形状やピックガードなどの装飾。フラッグシップにふさわしい細やかな手間を掛けられているモデルです。何よりも17インチを誇るジャンボサイズの大きなボディ。重厚で厚みのあるロー成分、ボリューミーでラウドなサウンド、中々他の機種で体感できない感覚です。サイドバックにメイプルを使用する機種は少ないですが、バイオリンやチェロなど古くより箱モノの弦楽器にはよくメイプルが使用されてきました。クリアながら甘さのあるサウンドが持ち味、耳にキンっと来ない耳馴染の良さを持ちます。ボディをフル駆動させた際の音の迫力や音圧に関しては、他の追随を許さないほどのインパクトを持ちます。ルックス、サウンド共に個性を感じられるギブソンフラッグシップ。ヘッド表には以前ペグを交換したワッシャー跡が見られます。その他はサウンドホール1弦側縁にピックキズで塗装面が剥がれている箇所、ピック弾きキズによるピックガードの絵が消えている箇所やピックガード周りの弾きキズ、ブリッジ下部の硬いものが当たって擦れた凹みキズや細やかな当てキズ、バック面の薄いバックルキズなどが見られるものの年代を考えれば比較的キレイなコンデイションをキープされている個体。フレットも現状凹みは見られずで高さも充分に残っておりまだまだ使用していける状態。ネック周りのコンディションも整えられた演奏性良好な1本です。モンタナ工場が稼働開始して間もない時期のJ-200。現代に繋がるテイストを持ったコンディション良好なキングオブフラットトップ。近年J-200は玉数も少なく見かけることも減ってきました。お探しだった方は是非お早めに。
オリジナルハードケース(取手破損)が付属します。
Condition:EX+
Top:Solid Sitka Spruce
Side:Solid Maple
Back:Solid Maple
Neck:Maple/3p
Fingerboard:Rosewood
Bridge:Rosewood
Machine Head:Kluson Type/Gold
Fingerboard Inlay:MOP Crowns
Rosette:Black & White
Binding:Black & White
Pick Guard:Tortoise Color
Pick up:none
Nut width:43.8mm
Scale:647.7mm
Case:Original Hard Case(取手破損)