マーチンは長い歴史の中で様々な試行錯誤を繰り返し、多種多様なギターを作ってきました。伝統を守ったトラディショナルなギター、その時代のスタイルに適応したモダンなギター。あらゆるアプローチがあったからこそ生まれたモデルもあります。本器は歴史あるマーティンとアメリカのルシアー”マット・アーティンガー”氏とで共同開発し製作されたスペシャルエディションモデル”OMC Artinger 1”。2007年製USED品です。シトカスプルーストップ、イーストインディアンローズウッドサイド&バック、エボニー指板&ブリッジ、マーティン刻印入りゴトー510ペグ、エボニーつまみ、オフセットのドット指板インレイ、オリジナルスキャロップドエボニーナット、楕円形のサウンドホール、スキャロップドXブレーシング、サイドサウンドポート、アームレスト搭載。ペンシルヴァニアのルシアー、マット・アーティンガー氏は若くからブランドを立ち上げ、革新的なデザインや自由な発想によるギターの製作を行っています。本器にも革新的、先進的なアプローチが多く盛り込まれており個性豊かなモデルへと仕上がっています。左右非対称のブリッジ、楕円形のサウンドホール、サウンドホールとブリッジ間のウッドの装飾、アームレストなど現代の手工ギターにも通ずる構造にルックス。特にサイドサウンドポートは今でこそ浸透してきたものの、現在でも革新的なアプローチと言える仕様。演奏者に向けてサウンドホールを設けることで、より演奏者が自身の音を聴きやすくする工夫です。44.5mmのナット幅にスキャロップの施されたエボニーナット。スキャロップ加工の入ったナットは手工ギターでも採用される事の多い仕様です。現代ではこのナット幅がスタンダードとなっていますが、当時は42.9mmがスタンダード。ナット幅が広い分フィンガリングの際に横の弦との干渉が少ない点、音の分離感に優れる点がメリットです。肝心のサウンドは非常に煌びやかな音色に抜けの良いサウンド。マーチンサウンドをベーシックにしながらより輪郭をハッキリとさせ、プレーン弦の抜け方や伸びやかさに重点を置いた音色です。マーチンらしい甘さのある箱鳴り成分も持っています。音の立ち上がりは早く、細やかなフレーズにも追従してくれるポテンシャルを持っています。フィンガースタイルのような細やかなニュアンスが求められる場面で活躍してくれそうです。ピックアップも搭載されており、Martin Gold Plus Natural 1搭載。アンダーサドルピックアップで音の輪郭や芯をキレイに拾い上げることが出来ます。コントローラーが無いため非常にシンプル、繋ぐだけですぐ音出しが出来る仕様です。家弾きからステージやレコーディングまで幅広い用途で活躍できる1本。ボディバック面6弦側ショルダー部分に極僅かな当てキズが見られるのが非常に惜しい点、その他はクロスで拭いたような極薄い擦りキズほどで非常にキレイな状態を保たれている本器。ネックコンディションも良好に保たれており、演奏性良好な1本です。手工ギターさながらの個性的なルックス、マーティンらしさのある独特なサウンド。メーカーと手工品の架け橋と言える仕様のギター。レギュラー品とは一味も二味も違うマーチンを体感して下さい。
オリジナルハードケースが付属します。
Condition:EX++
Top:Solid Sitka Spruce
Side:Solid East Indian Rosewood
Back:Solid East Indian Rosewood
Neck:Select Hardwood
Fingerboard:Ebony
Bridge:Ebony
Machine Head:Gotoh 510/Ebony Knobs
Fingerboard Inlay:Aluminum Jogged Dots
Rosette:Wood
Binding:Wood
Pick Guard:none
Pick up:Martin Gold Plus Natural 1
Nut width:44.5mm
Scale:645.2mm
Case:Original Hard Case