ギブソンカスタムショップ出身のルシアー、"John Walker(ジョン・ウォーカー)"。ジョン・ウォーカーは、あのレン・ファーガソンとモンタナ工場立ち上げの一翼を担ったことや同じくギブソン出身ルシアーとして活躍しているKevin Kopp(ケビンコップ)らとフラットトップの一時代を築いたことで知られる腕利きのルシアーです。2005年からはモンタナ州で自身の工房を開いています。本機はオペイクブロンドカラーJ-35のリメイク、1942年仕様の"Wise River"。2010年代製USED品です。アディロンダックレッドスプルーストップ、マホガニーサイド&バック、マホガニーネック、ゴールデン・エイジ・レストレーション・チューナー(クロム)、パール指板ドット、ファイアストライプピックガード、7プライロゼッタ、5プライバインディング、ニカワ接着、スキャロップドXブレーシング、トーンバーは2本入っている仕様です。1936-1942年までの短期間のみ製造されたJ-35。ギブソン JUMBOの流れを汲み製造が開始され、世界中で使われることになる名器J-45へと繋がるモデルです。特にその中でも1941年末から1942初頭に生産されたオペイク(不透明な)ブロンドカラーは極わずかしか存在せず非常にレアなカラー。J-35は製造時期によってブレーシングの仕様が複数存在しますが、本器はスキャロップドXブレーシングにトーンバーが2本入った1942年仕様にて製作された1本です。ヴィンテージライクなルックスを踏襲し、サウンドもオールドギブソンさながらのラウドかつ極太な出音。ボディが大きく振動する感覚があり豊かなロー成分を味わうことが出来ます。特にストロークで爆発力を持った出音を体感できますが、繊細な高音域も持ち合わせたオールマイティに使えるポテンシャルを持った1本。まさにリアルビンテージと呼ぶにふさわしいラウドさやボリュームの豊かさ、乾いたドライなサウンドには目を見張るものがあります。この仕様のモデルはVシェイプネックのものも多くありますが、本機は現代的で丸みのあるやや薄めのCシェイプ。ヴィンテージライクなルックスとモダンな仕様とを織り交ぜ演奏性にまで気配りのされたギターです。後付けピックアップを取り外した後エンドピンジャックの跡を同サイズのエボニーエンドピンで埋められております。トップ面の6弦側指板横にほんの僅かな米粒大の当てキズやバック面に極薄いバックルキズのようなモノこそ見られますが、その他はクロスで拭いたような表面的な薄い擦れキズほどと比較的キレイな状態をキープしている本器。ネックコンディションやフレット残りなどの演奏性も良好に保たれておりストレスの少ない1本です。GIBSON系をワンマンオペレーションで拘り抜く希有な作家で、工作精度の高さも魅力。特に塗装を美しく被せる技術は個人規模としては抜群の部類です。既に米国やヨーロッパでは高い評価を受けており、オーダーも数年待ちの状態となります。耳の肥えたマニア層にもきっと気に入っていただけそうな1本。極上のギブソンテイストをどうぞお試し下さい。汎用ハードケースが付属します。
Condition:EX++
Top:Solid Adirondack Red Spruce
Side:Solid Mahogany
Back:Solid Mahogany
Neck:Solid Mahogany
Machine Head:Weavery Nickel
Fingerboard Inlay:Pearl Dots
Rosette:Tortise&Ivoroid
Binding:Ivoroid
Pick Guard:Tortoise Vintage Style
Pick up:none
Nut width:44.5mm
Scale:628.65mm
Case:Hard Case