数あるマーチンギターの中でもフェイバリットモデルに挙げるミュージシャンが多い"O-18"。小ぶりで抱えやすく、作曲用などルームギターとしてはもちろん、レスポンスの良さやサウンドキャラクターからステージモデルとしても愛用されるポテンシャルの高いモデルです。マーティンビンテージにおいて1945年までの品は晩年期モノに比べ、その価値は大きく一線を画します。本器は価値を持つウォータイム期1945年製の1本。アディロンダックスプルーストップ、マホガニーサイド&バック、マホガニーネック、オリジナルハカランダ指板&ブリッジ、ロングサドル、オリジナルプラスチックノブ・オープンバックペグ、ベッコウ柄ピックガード&ボディーバインディング、この頃はエボニロッドとスチールTバーロッドが混在しますが、Tバーロッド仕様。ノンスキャロップドXブレイシング。戦中期にのみ見られるペグブッシュなし、オリジナル真鍮フレット。ナット、サドル、ブリッジピン、エンドピン以外はすべてオリジナルパーツ。戦歴の無数の傷は見られますが、味わいを楽しめる風合い。その他特筆すべき点ダメージはわずか内側下部に極軽微なヘアラインピックガードクラックが見られるのみ。オリジナルフィニッシュ、その他目立った割れもありません。戦中期のみ部材不足で使われたオリジナル真鍮フレットはわずかな消耗はありますが柔らかく摩耗に弱いオリジナル真鍮フレットが残っているだけで奇跡的な状態です。ネックリセットは施されていないため当時のセットアップのまま。歴代オーナーがあえて手を入れずに大事にキープしてきたことがわかります。現在ではやや高めのセットアップにはなりますが十分なプレイコンディションはキープされており心地よく弾けます。当時のマーティン本来設計を楽しめること自体がまず困難な中、それを叶えることが出来る時点で最高の贅沢と言えます。存在感溢れる雰囲気抜群の外観。この時期までにしか味わえない枯れた味わいのあるサウンド。プリウォーと呼ばれる時代のギターとしてはまだ買いやすい価格今のうちです。チップボードケース付属。

Condition:EX+++
Top:Solid Adirondack Spruce
Side:Solid Mahogany
Back:Solid Mahogany
Neck:Mahogany
Fingerboard:Jacaranda
Bridge:Jacaranda
Machine Head:Open Back Gear/Nickel
Fingerboard Inlay:Dots
Rosette:Black&White
Binding:Tortoise Color
Pick Guard:Tortoise Color
Pick up:none
Nut width:42.9mm
Scale:632.5mm
Case:Chip Board Case