キング・オブ・フラットトップとまで言われるギター"J-200"。大音量が求められていたその頃の流れに乗って1938年に本格的に製造が開始されたギブソンの最高級モデル。本器は1969年製の1本。チューンOマチックブリッジよりADJサドルに変更された時期の品です。17インチスーパージャンボボディー、スプルーストップ、メイプルサイド、現在では中々見られない密度が高く特徴的なキルト杢目メイプルバック、カーリーメイプルネック、ローズウッド指板&ブリッジ、アジャスタブル(ADJ)ブリッジウッドサドル、ワッフルバックペグ、パール指板クラウンインレイ、オリジナルピックガード、ノンスキャロップブレイシング、ナチュラルカラー、ブリッジピンは近年モノに交換。ヒールサイドにはストラップピンがマウントされています。ナット幅約43ミリ、ヘッド角17度のレギュラーピッチ品です。キング・オブ・フラットトップの名に相応しいドップリとした低音と、六十年代ギブソンでしか味わえない歯切れの良い、小気味よいアタック感が売りの一本。レギュラーグリップ、17度ヘッド角に変更直後69年晩年期の物です。チューンOマチック期に比べ、木の生気を感じやすいサウンドでファットな低音とマットでタイトなキレ感のあるこの頃のトーンは何とも例え難いものがあります。風情があり、シャガれた出音が最高にクールで気持ちの良い時代の品です。サウンドホール周りのピッキングチェックによる木肌が露出するほどの傷やネック裏の塗装剥がれ、全体的にも小傷は部分の塗装剥がれやラッカーチェックは多く見られますが、大きなウッドクラックなどはなく良い保存状態をキープ。直近にて国内の製作家工房にてフレット交換と合わせてのパーフェクトなセットアップが完了しており、ネックは文句のなしのストレート。素晴らしいプレイコンディションをキープしており、大変弾きやすくセットアップされています。J-200のビンテージは大変出物が少なく、高騰もどんどん進んでいます。持ち運びに便利なギブソンギグケース付属。プレイヤーにもお勧めしたいファインビンテージです。
Condition:EX++
Top:Solid Spruce
Side:Maple
Back:Quilt Maple
Neck:Curly Maple
Fingerboard:Rosewood
Bridge:Rosewood/ADJ
Machine Head:Kluson Waffle Back Gold
Fingerboard Inlay:Pearl Crown
Rosette:White&Black
Binding:White&Black
Pick Guard:Tortoise Color
Pick up:none
Nut width:43mm
Scale:647.7mm
Case:Gig Case