Terry's Terryファンの方にはぜひとも手に入れていただきたい一本が入りました。テリーズテリーは数々の楽器を手がけてきた国内屈指のギターデザイナーのして知られるテリー中本氏が1990年に立ち上げたハイエンド完全オーダーメイドブランド。国内外のトップアーティストらをも唸らせる完成度の高さは流石で、国内ではもっともカリスマ性のあるメーカーのひとつといえます。キメ細かい肌のスプルーストップ、最高のハカランダサイド/バック、マホガニー積層ネック、エボニー指板&ブリッジ、オリジナルゴトー510ペグ、ハカランダ化粧板、ヘッド貝巻き、スノーフレイクス指板インレイ、本ベッコウピックガード、アバロンロゼッタ&トリム、メイプルバインディング、ハカランダ化粧板、ボディ内セラック仕上げ、スキャロップドXブレイシング。このブランドのルックスを決定づける要素とも呼べるタップリのアバロンを設えており、ボディサイズは大凡マーチン000サイズ、弦長約645ミリの伝統的なOMスタイルの一台です。豊かなボリュームに、いち音ずつの線の太さと極細の銀糸を揺らすかのような繊細さを持ち合わせる音色。テリーズテリーの真骨頂とも呼べるサウンド。今回の個体はテリーズテリーギターの中でも非常にグッと来るものを覚えます。氏のブランドのボディシェイプのどのタイプとも異なるこのギター、実は中本氏が自身の工房を立ち上げた頃に試作として作られた物となります。トラディショナル系000シェイプで、試作品として日の目を見る事のなかった一本を2015年に完成させたモデルです(新たなボディシェイプとして加えられた物ではありません)。ローフレットにほんのわずかな減りが見られるものの、全く演奏には支障のないレベル、目立った傷も全くなく、ほぼパーフェクトに近いボディーコンディションをキープ。ネックも美しいストレートで申し分のないプレイコンディションです。とても大事に使用されてきたことが伺えます。トラディショナル系のボディシェイプはテリーズテリーの過去に例が無く、また二十数年越しで完成したということもあり、ある意味では非常にコレクタブルな一本といえます。Terry's Terryファンの方にはぜひとも手に入れていただきたい一本です。
Condition:N.MINT
Top:Solid Spruce
Side:Solid Jacaranda
Back:Solid Jacaranda
Neck:Mahogany
Fingerboard:Ebony
Bridge:Ebony
Machine Head:Gotoh510/Gold
Fingerboard Inlay:Snowflakes/Cat'sEye
Rosette:Abalone
Binding:Maple
Pick Guard:Genuine Tortoise
Pick up:none
Nut width:43mm
Scale:645mm
Case:Original Hard Case