かつての御三家ギルド。1952年、ニューヨーク・エピフォン時代の職人達により産声を上げたギルド・ギター。多くのミュージシャンと契約をし、いつの時代にもギルド・ギターは表舞台で活躍していました。しかしながら、激動の歴史を歩みながら生産拠点を転々とし、流通が不安定な時期もあって時代の流れとともにその名声も名残を薄めつつありました。しかし、残されている楽器は当時の名声の片鱗を秘め、また新生ギルドも誕生し新たな歩みを始めてます。本器は1966年製のF30NT"。15インチ半ほどのボディを持つギルドの人気モデルで1954年から1984年まで製造されました。F30はポール・サイモンが愛器としていた事でも有名なモデルです(本人はハカランダサイドバック)。スプルーストップ、マホガニーサイド&バック、マホガニーネック、ハカランダ指板&ブリッジ、べっ甲柄ラージ塗り込みピックガード、MOP指板ポジション、白黒トリム、トートイズセルボディーバインディング、オープン3連ペグ。60年代末期まで採用されていたチェスターフィールドヘッドロゴを配した60年代ものはギルドファンの中では一線を画します。ウッドを基調としたシンプルで飽きがこないデザイン。小振りで取り回しも良く、カラットしたトーンでバランスに優れた1本です。無骨な立ち上がりがいかにもギルドらしく、60年期の物は晩年期と比較してもドライでしゃがれたトーンなのも魅力。ストロークプレーはもちろん、微妙なタッチを要求されるフィンガーピッキングにも合います。ピックガード内側上下に見られるガードクラック修正痕はありますが、その他は経年に伴う塗装の焼けやウェザーチェックは見られるものの、木部のダメージは少なくとても良い状態をキープしています。L.R.BaggsのLyricピックアップを後付けマウント(エンドブロックの厚みが太いため、外側のジャックカバーを逆さにしてプラグを指せるようにしています。)しており、枯れたサウンドを忠実にアウトプットできます。59年から69年までの24 3/4インチスケール、演奏コンディションも大変良好でネックグリップも薄くとても弾きやすいセットアップです。お探しだった方も多いはずの本モデル、ぜひお早めにご検討下さい。汎用ハードケース付属
Condition:EX+
Top:Solid Spruce
Side:Solid Mahogany
Back:Solid Mahogany
Neck:Mahogany
Fingerboard:Jacaranda
Bridge:Jacaranda
Machine Head:Chester Field
Fingerboard Inlay:Dots MOP
Rosette:Black&White
Binding:Tortoise Color
Pick Guard:Tortoise Color
Pick up:Lyric
Nut width:42mm
Scale:628.7mm
Case:Hard Case