マーチン社の鉄弦黎明期1902年からラインナップされていた由緒正しい機種"000-21"、14フレットジョイント仕様は1930年代後期から製作されました。のちメインでの生産は1959年まで。晩年はイレギュラーで製造されたもののみとなりました。本器は1957年製、文献上では同年50本しか製作されていない数少ない1本です。スプルーストップ、ハカランダサイド&バック、マホガニーネック、ハカランダ指板&ブリッジ(ブリッジはほぼ同形状にリプレイス)、ロングサドル、チェッカーバックストリップ、カバードクルーソンペグ、オリジナルベッコウ柄セルロイドピックガード、ベッコウセルロイドバインディング、スチールTバーロッド、リアシフト・ノンスキャロップド・Xブレイシング。エンドピンにはオリジナルではないウッドのピンをマウント。ドライでラウド、歯切れが良くて明るい、いかにも21スタイルらしい気持ちが上向くサウンドの一本。見た目以上にワイドなレンジで混じり気が無く、引き締まりのある明快な出方で、ストロークメインのプレーでも十分に使っていただけるレンジの幅も合わせ持っています。トップ面下部1弦側端に数本クラックではない削れた傷、ピックガード内側のクラック修正、ピックガード周辺を中心としたやや木肌が露出したピックスクラッチ、その他全体にウェーザーチェックが多く乗っていますが、サイドバックに割れなどはなく良い状態です。ネック角度調整のためネックリセットが施されてあり、14フレット以降のトップ面に面する指板裏の位置にシム木がかさ増しされており、角度も良くプレイコンディションは大変良好、フレット交換や同形状のブリッジのリプレイスに加えナットサドルも整えられており、弦高も適正で弾きやすくサドルの残り高も十分です。この頃のギターでしか味わえない開けた鳴りも魅力的です。マーチン社の鉄弦黎明期からラインナップされていた由緒正しい機種。その他の詳細もお気軽にお問い合わせ下さい。汎用ハードケース付属。
Condition:EX+
Top:Solid Spruce
Side:Solid Jacaranda
Back:Solid Jacaranda
Neck:Mahogany
Fingerboard:Jacaranda
Bridge:Jacaranda
Machine Head:Kluson/Nickel
Fingerboard Inlay:Dot
Rosette:Black&White
Binding:Tortoise Color
Pick Guard:Tortoise Color
Pick up:none
Nut width:42.9mm
Scale:635.2mm
Case:Hard Case