GRACE designの"FELiX(フェリックス)"は、世界のトップスタジオが導入する同社の「透明感と表現性の高い」音質設計をフル投入し、生楽器がもつ本来の響きや鳴りを、プロの業務用レコーディング機材と同じクオリティで再現できる2chの「楽器用プリアンプ/ブレンダー」です。各チャンネルにEQ/フィルター・セクションを配し、アコースティック楽器用のピエゾ/マグネティック・ピックアップやコンデンサーマイクを、ミックスしてバランス出力することが可能です。
Felixのプリアンプでは、同社レコーディング機器と同等の優れたプリアンプ設計が採用され、スタジオ録音レベルのクオリティでのパフォーマンスが可能。ピックアップやマイクロンホンなどの増幅時に、鮮やかな音の輪郭・滑らかな中低域・繊細な高域の表現性を損なわず、楽器が空気を振動させる鳴りや響きまで、余すことなく伝えきることができます。EQセクションにおいても、プロオーディオ品位のトップクオリティ設計を貫き、原音を重視し保ったまま的確な補正を行う事ができます。各チャンネルには独立したEQが配され、Hi/Mid/Loの3バンドEQを装備。Midはパラメトリック設計で可変帯域は70Hz~8kHzまで使用可。ハイパス・フィルター(ローカット・フィルター)は、低域抑制だけでなく、モード切替えで 20Hz~1kHzの広帯域ノッチ・フィルターとしても利用可能です。フロントパネルには3つのスイッチを配しており、"Mute/Tune"(チューナー/ヘッドホン出力以外の全出力をミュート)、"Boost"(ブースト機能/最大+10dBのオン・オフ)、" Mix"(DIPスイッチの変更でMix・A/Bモードを選択。A/Bモードで、Ch1とCh2の切替が可能)を装備しています。また、本体は頑強なアルミニウムとスチールを用いた仕上げになっており、十分なポータブル性を備えつつも、大規模なラックマウント機器をステージに持ち込むよりもシンプルでコンパクトに、さらに良質なサウンドを実現することができます。
今回Ver2となり以下の新機能を追加、より細やかなセッティングを突き詰められるようになりました。
ステレオ対応
・ステレオFXループにより外部ステレオエフェクトに対応(MONOまたはSTEREO IN)。デュアルMONOでは各チャンネルに独立したFXループを構成可能。
・ステレオ・アンプ出力。
・ステレオ・ヘッドホン出力。
連続可変のフェーズコントロール
・チャンネル2に組み込まれたフェイズコントローラにより、マイク/ピックアップのブレンドシステムを完全な位相状態に調整可能。
EQパワーの増大
・HIGHシェルビングのEQコントロールがアップデートされ、2つのトランジション周波数設定(1kHz/2kHz)が含まれるようになり、より柔軟な高周波トーンコントロールが可能に。
新設計のノッチフィルターは、問題のある周波数に対してより効果的に動作できるようより高いQ設定に変更。
新設計のパワーサプライ
・新しいクラスII電源は、ステージアンプや、その他のアイソレートされていない周辺機器に接続する際のグランドループを排除。
ノブを保護するサイドレール
・フロントパネルを保護するサイドレールと、わずかに高さを低くしたノブを追加。フロントパネルのコントロールを足やケーブルから保護。