カナダ・トロントの女性製作家Linda Manzer(リンダ・マンザー)。名工ジーン・ラリビーにギターづくりを学び、1970年代後半から自身のギターを製作。作品のクオリティの高さは言うまでもなく、その知名度は世界トップクラスです。本器は彼女の良さを味わえるオーソドックスなシダー/ローズの組み合わせ。"The Manzer Cutaway"。1990年製USED品。シダートップ、インディアンローズウッドサイド&バック、マホガニーネック、エボニー指板&ブリッジ、シャーラーペグ、アイボロイド指板バインディング、クリアピックガード、MOPパーフリング、ウッドバインディング、内部はラリビーと同じく左右対称のXブレイシングです。ヘッドには雲に隠れた月を背にして飛ぶ情緒ある鶴のインレイ。指板7Fにも花のインレイが光ります。滑らかで艶やかで凛としたハリのあるサウンド。上品な倍音を纏いながらも粘りのある実音がスムーズに食らいついてくる感覚は、まさにラリビーの良さをさらに昇華させたようです。シダートップならではの粒立ちと発音の良さを持ちながらも、しなやかでふくよかな広がりのある余裕の響き。優れたトーンバランスとタッチレスポンスで、繊細な表現力からドライブ感のあるストレートなピックストロークまで、ポテンシャルの高さはピカイチです。過去にPU取り付け歴があるようで、エンドピン穴は12mmほどに。現在は同径のウッドピンが取り付けられており、内部の取り付け跡はキレイにクリーニングされています。ボディトップには爪痕やいくつかの表面的な当てキズ、バック側にも擦れ跡などの使用感は経年相応には見られるものの、板の割れなどのの致命的なキズや手入れは無く、指板やフレット周りもとてもキレイに保たれています。ボディやネックのプレイコンディションも良好。世界で最も手に入りにくいギターともいわれるリンダマンザーギター。30年前のものとはいえ、完成された彼女の素晴らしいサウンドを、ぜひお手元でご体感下さい。ハードケース付属
Condition:EX++
Top:Solid Ceder
Side:Solid Indian Rosewood
Back:Solid Indian Rosewood
Neck:Mahogany
Fingerboard:Ebony
Bridge:Ebony
Machine Head:Schaller Chrome
Fingerboard Inlay:MOP
Rosette:MOP
Binding:Woods
Pick Guard:Clear
Pick up:none
Nut width:43mm
Scale:650mm
Case:Hard Case