ピックアップが搭載された世界で始めてのフラットトップ"CF-100"が、アンサンブルの中でも音量で負けないようにと発表された年が1951年。基本コンセプトを受け継いだJ-160Eは1954年に発表されました。ジョン・レノンとジョージ・ハリスンがデビュー当時お揃いで入手した1962年製のJ-160Eは世界でマニアの多いビートルズギアの代表格。本器はその少し前の年、1960年に製造された1品。60年よりネックグリップやサドルなどその他ビートルズサウンドを再現するに非常に重要な仕様変更がされており、彼らのギヤである62年に近いスペックを持つ限られた年代の1品です。スプルーストップ、マホガニーサイド&バック、マホガニーネック、ハカランダ指板&ブリッジ、セラミックアジャスタブルサドル、ペグは "D-169400 PATENT NO."入りの1960年代中期から63年まで使用されたワンラインダブルリングのクルーソン。クラウンヘッドロゴ、パーロイド指板インレイ、オリジナルベッコウ柄セルピックガードは端にやや浮きがありますが使用、演奏には支障なくオリジナリティーを重視して手を付けていません。オリジナルボリューム&ポッド、コンデンサーも60年頃より使用されたブラックビューティーオリジナルです。P-90ピックアップもオリジナル。2点止めロッドカバー。1963年途中まで採用されたワンリング仕様、3プライバインディング。トップ構造は極太のラダープレイシング、スモールスクリュー、オリジナル光沢セラミックアジャスタブルサドル、15フレットジョイント、ネックはこの頃より1962年まで採用された薄いネック、ナット幅約42.5ミリ、17度ヘッド角のレギュラーネック、ダークなタバコに赤みがついたサンバースト、貫禄のラッカーチェックと最高にクールなスペックとルックスの持っています。全体に味わい深いラッカーチェック、長年の戦歴によるバックル傷やうち傷など多く小傷は見られますが、貫録を増すための勲章と呼べるレベルでボディー木部に割れなどはない素晴らしい状態です。消耗部分であるフレット、ナットは交換。音色にこだわるこれまでのオーナーがとても大事に使用してきた事が伺えます。ネックのコンディションは綺麗なストレートで美しく、プレイコンディションも弾きやすく大変良好です。1962年製前後のJ-160Eは中々市場で見ることも減っていきました。木部へのダメージが少ない個体を探すのは難しくなってきています。タイトでキレの良いサウンド。若き日より夢中になり今日まで擦り切れるほど聞いたという方も少なくないでしょう。あのサウンドをそのまま手にすることが出来ます。お探しの方はまず手に入れられる事をぜひおすすめいたします。その他の詳細もお気軽にお問い合わせ下さい。年代が異なりますが後期のオールドギブソンハードケース付属。
Condition:EX++
Top:Spruce
Side:Mahogany
Back:Mahogany
Neck:Mahogany
Fingerboard:Jacaranda
Bridge:Jacaranda
Machine Head:Kluson/Nickel/1line/Double Ring
Fingerboard Inlay:Pearloid
Rosette:White&Black
Binding:White&Black
Pick Guard:Tortoise Color
Pick up:P-90
Nut width:42.5mm
Scale:628.65mm
Case:Original Hard Case