フェンダーのアコースティック・フラットトップはリッケンバッカーの数々の銘器を世に出した技術者として著名なロジャー・ロスマイル氏の協力によって1963年に製造を開始、当時としては革新的すぎたのか10年を待たずして後年1971年には全モデルが一度廃盤となってしまいます。このギターは"ニューポーター"といって文献上は1965年から1971年まで生産されていました。わずか6年早々に姿が消えてしまったため、市場での流通が少ないモデルの一つです。通常スプルーストップの本器ですが、この個体は1968年にのみ製造された珍しいマホガニートップ、3プライピックガードがマウントされた希少品です。小柄な14 3/8" インチ幅ボディー。マホガニーサイド&バック、メイプルネック、ハカランダ指板&ブリッジ、オリジナル3プライピックガード、ホワイトセルバインディング、黒白ロゼッタ、オリジナルフェンダークルーソンペグ。指板には綺麗なハカランダ材が使われ、白ノブのクルーソンペグというスペックです。クローシャンヘッドのボルトオンネックにピックガードがビスの二点留めという所が個性的です。ボディーの小ささも去ることながら、41mmナット幅に極薄ネックというスペックで完全にエレキギター感覚で演奏できる1品。プレイコンディションは良好で個性を活かしたやや低めの弦高セットアップ、ハイポジションまでのアクセスは容易です。ネック裏面やボディー全体に傷はみられ部分的な塗装の剥がれなども多く見られますが、オールマホガニーボディーでマットなルックスなためそれほど気になりません。前オーナーによりL.R.BaggsのI-Beam Activeピックアップがマウントされています。コンプレッションが強くパーカッシブな響きで横縦のレンジにムラが少ないのとミュートブラッシング音もザクッと男前なキレ具合で素早くエモーショナルなカッティング奏法などではこの上ない魅力を発揮できます。先で触れたようなニュアンスは60'sギブソンなどでもよく表現されますが、また違った角度の個性でこのギターで味わいがたいものです。何よりもルックスがクールです。どうぞお試し下さい。汎用チップボードケース付属

Condition:EX+
Top:Solid Mahogany
Side:Mahogany
Back:Mahogany
Neck:Maple
Fingerboard:Jacaranda
Bridge:Jacaranda
Machine Head:Kluson/Nickel
Fingerboard Inlay:Dots
Rosette:White&Black
Binding:White
Pick Guard:Original 3Ply
Pick up:none
Nut width:41mm
Scale:647.7mm
Case:Chip Board Case