ギブソン社初のスクエアショルダ型アコースティックギターとして1960年に発売されたハミングバード。このギターは1962年製と見られる1品です(62,63,64年混在シリアル期のモノ)。J-45と比べて倍音を多く含んだ音色はハニートーンと形容され、美しく描かれたハチドリの鮮やかなピックガードが有名。ハミングバードより後発されたバードモチーフのダブと並んでアーティストの使用が多い定番の人気機種です。スプルーストップ、マホガニーサイド&バック、マホガニーネック、ハカランダ指板&ブリッジ、60年代初期のみ使用される光沢セラミックアジャスタブルサドル、オリジナルクルーソンペグ、クラウンヘッドインレイ、ダブルパラレログラム指板インレイ、オリジナルピックガード、ノンスキャロップブレイシング、60年代初期モノのみ見られるダークチェリーサンバーストフィニッシュ、初期仕様の薄型ネックです。ヘッド角17度、ナット幅約43ミリのレギュラーピッチ。同時期に発売されたDOVEの影響で販売されたと言われるロングスケール仕様のイレギュラースペックのもので、この時期は稀に混在します。満足な箱鳴りとアジャスタブル仕様のパーカッシブさが売りの一台。他のギターには出せない個性を持っています。指弾きや単音弾きでは小気味よく鳴り、ストロークではまとまりのあるヌケる鳴りです。ロングスケール仕様ならではのテンション感で半音下げなどでのプレイでも減衰が少なくアクティブに響きます。サウンドホール上面にわずかなピックガードクラック修正あと、ボディートップボトム付近に軽微なマイナークラックの修正が過去に行なわれています。経年で見ても少ないレベルのウェザーチェック、その他も小さな打痕などはあるものの長年のプレーでみられるようなスクラッチ痕やバックル傷などの目立った傷は大変少ない状態でピックガードのハチドリの絵もほぼパーフェクトに残っています。トップの膨らみもほぼ見られず、ネックは大変美しいストレートでプレイコンディションは素晴らしく良好、今後の使用面でも安心度が高い状態です。ネック、ボディを含め良い操作性の六十年代ハミングバード。至極パーカッシブなトーンが歌い手に好まれる理由です。気分が上向く爽快なサウンドを持つエクセレントな1品、お早めにどうぞ。
Condition:EX+
Top:Solid Spruce
Side:Solid Mahogany
Back:Solid Mahogany
Neck:Mahogany
Fingerboard:Jacaranda
Bridge:Jacaranda
Machine Head:Kluson/Gold
Fingerboard Inlay:Double Parallelograms
Rosette:White&Black
Binding:White&Black
Pick Guard:Tortoise Color
Pick up:none
Nut width:43mm
Scale:647.7mm
Case:Original Hard Case