広島・似島にて自身の工房を構える向江良太氏。カナダのマスタールシアーSergei de Jonge(サーゲ・デ・ヤング)の工房でノウハウを学び帰国。現在は自身の屋号でギター製作を勤しむ新鋭ルシアーです。本器は氏の最新作”R? Flush Cutaway”。スイスムーンスプルースをトップに用いた約13.8”(350mm)ロウワバウトなシングルオーほどの小振りボディでショートスケール仕様のチャーミングな1本。トップ材にはゆらめく奥深な杢の上質なスイスムーンスプルース(オプション)を使用。美しい柾目杢のインディアンローズウッドサイド&バック、ワンピースマホガニーネック(オプション)、エボニー指板&ブリッジ、シャーラーオープンバックペグ、スポルテッドメイプルロゼッタ(オプション)、高い技術を必要とするシームレスなネックジョイント部を描くベネチアンスタイルのフラッシュカッタウェイ(オプション)。トップ構造にはエックスを軸としたオリジナルテーパーブレイシング、サーゲ直伝の質の高いフレンチポリッシュ塗装。収まりの良い小振りでチャーミングなルックスですが、そのサウンドは本格的な男前サウンド。しっかりとしたコシとサスティンを持ち、凛として音像のはっきりとした響きは指で弾くだけで十分なレスポンスが得られる逸品。決して硬くない、それでいてボヤけない音色を持ちながら、小気味よくも心地よい響き。小脇に抱える良き相棒な1本。フレンチポリッシュ塗装の個体は過敏な反応に思われるものもありますが、向江氏のそれは決してそんな事なく経年の楽しみを味わいながら一緒に過ごせる生々しくも優しく重厚な響きを持ちます。製作の度に積極的な志を持ち、益々の完成度を誇るMukae Guitars。今回の1本も是非直にご体感して頂きたい自信の1本に仕上がっています。日本作家には少ないサウンドキャラクターで、組み上げや仕上げ、フレットワーク、セッティングなども確実。弾いてよし愛でてよしの、質の高い美事な材が負けていない造り込みの1本。是非、直にそのお手元でお確かめください。
Condition:NEW
Top:Solid Swiss Moon Spruce
Side:Solid Indian Rosewood
Back:Solid Indian Rosewood
Neck:Mahogany 1P
Fingerboard:Ebony
Bridge:Ebony
Machine Head:Schertler Open Back / Black
Fingerboard Inlay:none
Rosette:Spalted Maple
Binding:Indian Rosewood
Pick Guard:none
Pick up:none
Nut width:44.5mm
Scale:625mm
Case:Original Hard Case