"四国/愛媛はエム・シオザキ弦楽器工房の塩崎雅亮氏。日本におけるビンテージギター研究家・製作家の先駆け的存在とも呼べる巨匠ながら、今なおその研究熱心な姿勢に陰りを見せない進化する国内有数・ベテランルシアー。本器は、最高峰の歴史的価値を誇る1930年式OM-45を基に縮小サイズで産み出された""OM-5 63/64 Premium Jacaranda""。氏がこの数年で着手している縮小サイズモデルのひとつで、オリジナルマーチンサイズをダウンサイジングして造られるモデル。これまでに15/16、31/32、63/64が造られ、マーチンSize7(7/8)とフルサイズの間のアプローチに着手されてきました。本器は通常OMサイズの約98.4%のダウンサイズで、14 49/64""(375.0mm)のロウワバウト。このサイズはちょうど、OMサイズ15""(381.0mm)とOOサイズ14 5/16""(363.5mm)の中間サイズに当たります。トップには細く詰まった本柾目杢の極上プレミアムグレードアディロンダックスプルース、サイド&バックにも黒々としたスパイダーグレインが美しい柾目杢の極上プレミアムグレードハカランダを惜しげもなく使用。ワンピースマホガニーネック、エボニー指板&ブリッジ、ウェバリーバンジョーペグ(アイボロイドノブ)、ハカランダ化粧板、ヘッドアバロントーチインレイ、スノーフレークス指板インレイ、塗り込みべっ甲柄セルロイドピックガード、メキシコ貝&日本鮑の45スタイル・ロゼッタ&トリム、アイボロイドバインディング、モザイクバックストリップ、30sエボニーロッド、ニカワ接着、1930年式スキャロップド・Xブレイシング。氏のアプローチの面白さは、そのコンセプトに忠実な事。縮尺モデルはボディサイズだけにとどまらず、その他可能な部位全てにその縮尺を用いるストイックさです。本器でもナット幅やスケールにまでその縮尺は活かされています。工法や技術は言わずもがなの折紙付。新品とは思えない音量とレスポンス。音色を金属質に感じさせない豊かな倍音。それでいて抜けの良さと響きのトラッドさはビンテージを知り尽くした塩崎氏にしか成せない技。さらにはそのボディからくるトーンバランスの秀逸さは驚きの一言です。氏自身も""ちょうど良い""とこの感触に大きな手応え感じる1本。日本人には少し大きめなアメリカンギターサイズ、そこから得られた日本人ならではの発想で産み出された至極の1本。ビンテージファンはもちろん、全てのギターファンに味わって頂きたい、ビンテージギターのみでは決して出会えない珠玉の1本です。
Condition:NEW
Top:Solid Premium Adirondack Spruce
Side:Solid Premium Jacaranda
Back:Solid Premium Jacaranda
Neck:Honduras Mahogany 1pc.
Fingerboard:Ebony
Bridge:Ebony
Machine Head:Waverly/Gold
Fingerboard Inlay:Snowflakes(Abalone)
Rosette:Abalone
Binding:Ivoroid&Abalone
Pick Guard:Tortoise Color
Pick up:none
Nut width:43.8mm
Scale:635.0mm
Case:Original Hard Case"