大分のルシアー、桑野亜矢喜氏のナイロン弦ギター。サウンドメッセ in 大阪 2017に出展された最新作です。トップにキメの整った上質のヨーロピアンスプルース。サイド&バックはインディアンローズウッドで、ダブルレイヤーサイドになっています。スパニッシュシダーネック、エボニー指板、マダガスカルローズウッドブリッジ、シャートラーペグ(エボニーノブ)、ココボロ化粧板、バールウッドロゼッタ、ローズウッドバインディング、オリジナルファンブレイシング。プレイアビリティに直結するネックは氏が今まで様々な現場でプロアーティストとリレーションをとってきた経験から、長時間の演奏ストレスからプレイヤーを解放する適度な丸みと厚みを帯びたこだわりのシェイプとなっています。ナット幅は実寸50ミリとややスリムなので、日本人の手に馴染みが良いです。桑野氏は2001年に有名な米国のロバート・ベン・スクールを卒業した後、 大分県にリペアを中心としたプライベート工房を開業しました。国内外の著名なミュージシャンとの共演も多い日本ブルース界の大御所、近藤房之助氏をはじめとする実力派アーティストも彼のギターを使用しています。2003年にTaku Sakashta(タク・サカシタ)氏のギターメイキングプログラムを修了し、現在までにエレクトリック、ナイロンフラットトップ、アーチトップ、スチールフラットトップを精力的に製作しています。驚くほど軽量に作られていて、ボディの中で音が溜まることなく軽やかに響くギター。ハイポジションでの長いサステインや、ハッキリとしていながらも耳に刺さらない、ファット&マイルドな高音域を持ち味としています。このギターを使った本格的クラシックも良さそうに思いますが、コンテンポラリーなジャンルにも対応できる一台として、すべてのギタリストに試してみていただきたいです。世間のギター価格が高騰している中、プライス以上の納得感をもたらしてくれるお勧めのルシアーギターです。
Condition:NEW
Top:Solid European Spruce
Side:Indian Rosewood (Double Layer)
Back:Solid Indian Rosewood
Neck:Spanish Cedar
Fingerboard:Ebony
Bridge:Madagascar Rosewood
Machine Head:Schertler/Black
Fingerboard Inlay:none
Rosette:Karin Burl
Binding:Koawood
Pick Guard:Clear
Pick up:none
Nut width:50mm
Scale:650mm
Case:Original Hard Case