小林良輔氏の最新作"Nylon Crossover Electric"。クラシックに傾倒せず、ジャズやボサノバなどのコンテンポラリーなスタイルにも抜群にフィットする本格的なナイロン弦ギターです。トップに上質のアラスカンイエローシダー、サイド&バックは端正な縞のインディアンローズウッドが使われています。マホガニーネック、エボニー指板、ローズウッドブリッジ、ゴトーペグ(エボニーノブ)、クリアピックガード、魚梁瀬杉＆チップカービングロゼッタ、ウッドバインディング、フローレンタインカッタウェイ、ラティスブレイシング、ニカワ接着、塗りは小林ギター自慢の質の高いセラック仕上げです。トップのイエローシダーはジャーマンとイングルマンの中間くらいの感覚です。またスプルースとシダーの中間くらいとも思ってください。ジャーマンやアディロンダックよりはマイルドで若干倍音成分が多く、フィンガリングの強弱も付けやすく、とても良い木材で小林ギターでは積極的に採用されています。小林ギターの持ち味は正確な木工とデザインの美しさにもありますが、特筆すべきはそのサウンドです。非常にレスポンスが速く、洗練されたトーンバランスと粒の揃った出音で、ジューシーでアルデンテのような心地の良い歯ごたえが残ります。またこのギターにはオプションでBarbera Transducer Systemsの高品位なナイロン弦ギター用のピックアップが搭載されています(搭載できるギターの規格に制限があるピックアップですが、製作段階でこのピックアップがきちんとインストールできるように設計されています)。パッシブタイプながらローノイズ、かつファットでマイルドな響きが特長の素晴らしいピックアップです。リードプレイやフィンガースタイルを得手とするプレイヤーがナイロン弦特有のサウンドをフィーチャーしたい時に最高のギターです(同モデルはギタリストの松原慶史さんが気に入って使用中です)。小林氏は数々の著名な作家を輩出しているロバート・ベン・スクールでギター製作を学び、スギクラフト・杉田健司氏に師事し、その後、カナダのマスタールシアーと呼ばれるSergei de Jongeのギター工房で務めていたことのある実力派です。今は神奈川県相模原に自身の工房を開いています。クラシックギターの手法やデザインも取り入れ、ストイックなまでに音質にこだわった硬派な作風が魅力です。その音色と完成度の高さから、すでにコアなルシアーギターファンから高い評価を得ています。



※当店ではRyosuke Kobayashi Guitarsのカスタムオーダーを承ります。何なりとご相談下さい。

Condition:NEW

Top:Solid Alaskan Yellow Cedar

Side:Solid Indian Rosewood

Back:Solid Indian Rosewood

Neck:Mahogany

Fingerboard:Ebony

Bridge:Rosewood

Machine Head:Gotoh/Gold

Fingerboard Inlay:none

Rosette:Yanase Cedar Flanked by Chip Carving

Binding:Rosewood

Pick Guard:Clear

Pick up:Barbera Transducer Systems/Soloist Guitar Pickups

Nut width:47.3mm

Scale:650mm

Case:Original Hard Case